グラファイトデザイン ツアーAD GT
2012/12/04 10:00
打ってみると?
シャフト試打で使うヘッドはテーラメイドのR11。シャフトが脱着出来るタイプなので同じヘッドでテストできる。ロフトは表示9度で、リアルロフトが10度前後だ。
まずは60g台のSRから試打。ワッグルでヘッドを左右に揺らすと手元側がしなる。それに対して中間部分はしっかり感がある。実際に打ってみるても、トップからダウンの切り返しで手元側がクイッとしなり、ダウンからインパクトにかけてはシャフト全体がムチのようにしなり戻る。
BB同様、手元側にしなりのポイントがあるが、違いを感じるのが先端側の挙動。BBに比べるとGTは先端側が少し柔らかい。そして先端側が柔らかい分だけ、BBに比べると捕まりが良くなっている。スライサーがドローを打てるほど捕まるシャフトではないがが、BBだと「ちょっと捕まらない」と感じる人には、GTは「ほど良く捕まる」感じになるだろう。
6Sに持ち替えても印象は大きく変わらない。こちらはフレックスが硬い分だけ手元側の剛性感が増すが、切り返しでは手元側がしなり、ダウンからインパクトにかけては程良いスピードでしなり戻る。球筋はニュートラルだ。BBよりは捕まりが良くなっている。シャフトの挙動としてはそれほどヘッドがアッパーに動かない。打ち出しがやや低めで、スピンが少ない弾道が打ちやすい。しなりの挙動に癖がないので球筋も打ち分けやすい。
7Sになると重さと硬さが増す。そしてシャフト全体のしなり量も減ってくる。6Sに比べると打ち出しがやや低くなり、さらに低スピン弾道が打ちやすく感じた。GTシリーズはBBシリーズ同様、手元側にしなりのポイントを感じる中調子。ツアーADにはDIとDJという兄弟シャフトがあるが、BBとGTもこの関係に似ている。BBを少しソフトバージョンに仕上げているのがGTだ。