マーク金井の試打インプレッション

ネクストゴルフ 鎬(SHINOGI)シャフト

2013/03/05 11:30

シャフトの挙動

シャフト試打で使うヘッドは「テーラーメイド グローレ」。ヘッドがやや軽めなので、長尺使用(45.75インチ)に合い、シャフトが脱着出来るタイプだ。まずはソフトスペックのRから試打。アフターマーケット用のRとしては軟らかい。シャフトの硬さに合せて軽めにスイングしてみると・・・切り返しで手元側が適度にしなり、ダウンからインパクトにかけてはシャフト全体が力強くしなり戻る。ムチのように中間部分や先端が大きくしなるタイプではなく、中間部分に張りがある。軟らかいが弾き感を味わえ、力強くボールをヒットできる。先端挙動が安定しているので、低スピン弾道が打ちやすい。

Sも挙動は同じ。Rに比べると少し手元側が硬いが、それでも切り返しでは手元がちゃんとしなる。いわゆるトップからダウンの「間」が取りやすい。切り返しでヘッドが遅れるようにしなってから、インパクトでしなり戻るまでのタイミングが実につかみやすい。手元側のしなり感と適度なトルク感が、振り心地の良さにつながっているのだろう。

弾道計測してみると、打ち出しは普通で低スピン。ティを少し高めにするとフェース上部でボールをヒットしやすく、縦のギア効果でスピンを減らせるシャフトだ。方向性に関してはニュートラル。トルク感があるのでドロー、フェードを打ち分けやすいタイプではないが、直進性の良い弾道が打ちやすい。インからあおってもヘッドが急激に返らず、引っかけ、チーピンも出づらい。また、軟らかいのに弾き感があるのが鎬の特徴だ。手元側がしなるシャフトで切り返しで「間」を感じ取れる。「間」を感じ取りたいゴルファーと非常に相性が良く仕上がっている。

適正ヘッドスピードは
R:37~41m/s
S:43~47m/s
が妥当だと言える。

シャフトを計測してみると≫
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ネクストゴルフ
スインガーのために設計された高性能軽量シャフト
発売日:2012/12 参考価格: 61,950円