金谷多一郎のクラブ一刀両断

「曲げたくても曲げられない!?」ヨネックス EZONE GT ドライバー

2018/03/03 11:30
金谷多一郎プロの評価点総合評価4.6
飛距離 直進性 コスト感 打感 やさしさ
5 5 5 5 5
つかまり 弾道高さ 構え易さ 操作性 デザイン
4 5 5 3 4

今回は「ヨネックス EZONE GT ドライバー」を試打したいと思います。

ヨネックスといえばカーボンクラウンですが、このモデルでは素材と構造を見直すことで、さらに軽量化されています。このクラブ最大の特徴であるフェースにはスコアラインがなく、研磨の方向を縦にすることで、サイドスピンを抑える効果を狙っています。

構えた感じはヘッドの座りがよく、ポンと置くだけでターゲットに対してスクエアに構えさせてくれます。

打ってみると、打ち出し角がイメージよりも高く、重くゆったりとボールが飛んでいく感じです。無機質的にストレートに飛んでいきます。

当たった感じはややドロー気味かと思いましたが、縦研磨の効果なのか、オートマチックに「まっすぐ飛んでしまっている」といった印象です。

フェアウェイの真んなかを狙って当てていきさえすれば、サイドスピンが抑えられてフェアウェイキープ率も上がりそうです。

新素材を使用したオリジナルシャフトは、高弾性でフレックス表示以上に強い感じがしますので、思い切って振れます。

今回「EZONE GT ドライバー」を打ってみましたが、とにかくサイドスピンが掛かりにくく、曲がらないというより「曲げられない」というくらいの印象でした。

クラブのスペックを自分に合わせたら、あとは持ち球とかコースレイアウトに合わせた球筋とか、そういうことは考えずにターゲットに対してただスクエアに振るだけです。

軽さと長さで自分のタイミングをキープしながら飛ばしたい方や、球が左右に曲がって、OBでスコアがまとまらないという方には、スコアメイクの強い武器になるドライバーだと思います。

ヨネックス
革新のカーボンクラウンと直進スピンフェース
発売日:2017/12 参考価格: 68,040円