中古ギア情報

あの天才少女がメジャーに勝ったクラブセッティングとは

2014/06/27 10:45
斬新な見た目とは裏腹に、基本性能が高く幅広いゴルファーに適応している

2014年の全米女子オープンは、先週全米オープンが行われたパインハーストNO.2で開催された。男子と同様に、女子もこの難コースに苦戦。その中で唯一のアンダーパー、トータル-2でミッシェル・ウィがメジャー初優勝を果たした。

少女時代から期待され、アマチュアで出場した2005年の同大会では2位と活躍し、史上最年少の15歳でプロ入りを果たすも、なかなか潜在能力を発揮できずにいたが、今年は早々に1勝して、期待に答えてのメジャー初勝利となった。

さて男子ツアーにも出場したことがある、飛ばし屋ミッシェル・ウィのクラブセッティングをチェックしてみよう。

ナイキの契約プロであるミッシェル・ウィのクラブは全てナイキで統一されている。特筆すべきはシャフトの硬さで、ウッド系は全てXシャフトを使用している。ドライバーはナイキ「VR_S コバート 2.0 ドライバー」を使用。男子の契約プロには「HOT LIST JAPAN 2014」でシルバー賞を受賞した「VR_S コバート 2.0 ツアードライバー」が人気だが、どちらも慣性モーメントが大きく、非常にミスヒットに強いモデル。彼女はツアーモデルより更にミスヒットに強いナイキ「VR_S コバート 2.0 ドライバー」を使い始めて、フェアウェイキープ率が上がり、安定度が高まったようだ。

アイアンもスチールシャフトのダイナミックゴールドS300HLという男子プロ顔負けのハードセッティング。5番、6番はキャビティだが、7番からはマッスルバックのナイキ「VR PRO ブレードアイアン」という男前なセッティングだ。

そして今回の全米女子オープンで彼女を支えたのはショートゲームの良さではないだろうか!?ウェッジはナイキ「VR X3X ウェッジ」のトウスィープソール。ヒール側のソールを落として、トウ側のバウンスを強調しているこのソール。ロリー・マキロイもこのソール形状を気に入って使用しており、評判を聞きつけ他社も追随するのではと噂されている形状のようだ。

独特のパッティングスタイルを、貫き通しメジャーを制した彼女のパターは、市販されてないプロトタイプだが、ベースとなった市販品はナイキ「メソッドミッドナイトパター 006」。あのパッティングスタイルを真似できるのは、彼女ぐらい足が長くないと難しいが、土壇場でのショートパットを決めた姿に憧れる人は、中古ショップへ行ってチェックしてみて欲しい。