今買い時なのはエイトではなくセブン！？
多くのクラブメーカーが毎年モデルチェンジしている中、2年に一度のモデルチェンジのサイクルを崩さないモデルがある。タイトリストの上級者向けモデル「910、913シリーズ」などもそうだが、最も有名なのはダンロップの「ゼクシオシリーズ」ではないだろうか？
2014年に発売した現行モデル「ゼクシオエイト」が大ヒットしているが、一つ前2012年に発売されたモデル「ゼクシオセブン」は歴代のゼクシオシリーズの中でもかなり評価が高いドライバーとなっている。
その理由を分析してみると、歴代のゼクシオシリーズの中で一番「慣性モーメント」が大きく、一番「重心深度」が深い。この二つの値はミスヒットの強いことを表す数値。トレンドの「浅重心」というのは、低スピンになるメリットがあるが、ミスヒットには弱くなってしまうのだ。
また、ボールの捕まり良さを表す「重心角」も歴代で一番大きい。つまり歴代で一番捕まってミスヒットに強いモデルと言えるだろう。一方、「ゼクシオエイト」は、「ゼクシオセブン」よりも重心が低く、「浅重心」にして、スピン量を減らすことで飛距離を狙っているモデル。安定の「ゼクシオセブン」か、飛びの「ゼクシオエイト」迷うところ。どちらも「HOT LIST JAPAN」でゴールド賞を受賞しているので性能は折り紙つきだ。
では、これらを踏まえどちらを選ぶか。決め手となりそうなのが中古価格だろう。「ゼクシオセブン」は、2万円前半から3万円を切る価格まで落ちてきており、「ゼクシオエイト」の中古価格の半額近くで手に入る。大ヒットモデルの割に、意外と中古市場に流通在庫がないのも特長で、なかなか使用者が手放せないドライバーとなっている。ドライバーが苦手で、スライスに悩んでいるゴルファーにぜひ試してみて欲しい。スライサーにとってゼクシオシリーズで一番飛ぶ可能性がある「ゼクシオセブン」を、一度中古ショップでチェックしてみてはどうだろうか。