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バッバの“ピンクドライバー”は手に入るのか?

2015/11/20 06:15
中古でもカスタムシャフトが豊富にある「G30 ドライバー」

三井住友VISA太平洋マスターズ 最終日は、コースを覆った濃霧により中止が決定。通算14アンダー単独首位に立っていた片山晋呉の今季初優勝が決まった。今大会で話題となったのは、なんといっても招待選手のバッバ・ワトソンではないだろうか。今回も圧倒的な飛距離で観客の度肝を抜いた。バッバのクラブセッティングをチェックしていこう。

飛ばし屋のバッバ・ワトソンはピンクのドライバーを使っていることでも有名。現在使っているのは、『ピン G30 ドライバー』。ヘッドだけでなくシャフトもピンク、トゥルーテンパーのバイ・メトリックスという先端がスチールになっているハードヒッター仕様のシャフトが入っている。長さは44.5インチと短く、グリップは右手側の下巻きが10回、左手側は12回と、極太仕様となっている。決して飛距離追求仕様ではなく、バッバしか飛ばせることができないドライバーだろう。

基本的にフェアウェイウッドは1本で、この試合は4Wを使用。コースによっては、4Wと3番アイアンを抜き、3W、7Wを入れることがあるという。アイアンは『ピン S55 アイアン』、ウェッジはPWに加え『ピン GLIDE ウェッジ』の52度、56度、60度と3本入れている。飛距離が出るバッバは、フェアウェイウッドを多用することも少ないので、下の番手を厚めにしているようだ。彼のショートゲームの上手さは、このウェッジ陣が支えているのだろう。

さて、バッバのピンク色のG30 ドライバー、限定発売されたことがあるが、残念ながら中古市場ではなかなか見ることができない希少なクラブ。特に高値が付いているわけでもないようだが、販売数が少なく手放す人が少ないのだろう。なかなか手に入れることは難しい。

G30 ドライバーは、低重心でミスヒットに強い安定して飛ばせるドライバー。ピンクのヘッドでなければ、中古の流通量も最近多くなってきて好みのものが探しやすい。低スピンのためロフトは多めを選んで欲しいところ。ただし、スライスに悩む人には向かないので、その点だけは要注意。だが、逆にフッカーには確実に“お助けクラブ”となる。バッバのようには飛ばせないかもしれないが、確実にフェアウェイを狙えるモデル G30 ドライバーを試してみては如何だろう。