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PGAツアーを席巻する、アイアン用軽量スチールシャフト

2016/01/29 09:00
日本シャフト N.S.PRO MODUS3 TOUR 105(左)を純正シャフトとして採用しているピン i アイアン(右)

ツアープロのアイアンシャフトといえば、トゥルーテンパー ダイナミックゴールドが定番で、FST KBSツアーやライフルなどを含めた120g台の重量帯が主流だった。しかし最近は、PGAツアーを中心に軽量化が進んでいる。たとえば、『ソニーオープンinハワイ』で3位に入り、安定したアイアンショットが光ったザック・ブレアが装着するのは、日本シャフト N.S.PRO MODUS3 TOUR 105。MODUS3シリーズと聞くと、TOUR 120が114g、TOUR 125が128.5g、TOUR 130は124gとハードヒッター向けの重量級シャフトのイメージが強いが、最新モデルN.S.PRO MODUS3 TOUR 105は106.5gと軽量(すべてSフレックスでの重量表記)。その100g台のシャフトが、PGAツアーでじわじわと人気となり、使用プロが急増しているのだ。

世界中から一流選手が集まるPGAツアーを戦う上で、飛距離がアドバンテージになるのは言うまでもないが、一打の重みを感じるからこそ、ショットの正確性も犠牲にしたくないというのは彼らの本音だろう。そこで、アイアンのシャフトを20gほど軽量化させて、飛距離性能の向上を期待したわけである。

日本でも、N.S.PRO MODUS3 TOUR 105を使ってみたいというアマチュアゴルファーが増加傾向。愛用するアイアンのリシャフトを考えている人も多いだろう。スチール素材なので価格は高くないが、アイアンのリシャフトは本数分の差し替え工賃とグリップ代がかかるため、割高感も否めない。アイアンを下取りに出して、中古ショップでN.S.PRO MODUS3 TOUR 105が装着されるアイアンを購入したほうが、結果的に安上がりになることも少なくないのだ。

発売してからそれほど経ってないので、流通量こそ少ないが、ピン i アイアンのように純正シャフトでN.S.PRO MODUS3 TOUR 105を採用するケースも出ている。今後は、中古ショップの店頭に並ぶことも増えそうだ。