中古ギア情報

新しいマスターズチャンプのクラブを中古ショップ的に分析してみた

2016/04/15 09:00
セカンドブランドだが「XR 16 ドライバー」をツアーで使用するプロが意外と多い

今年のマスターズは、初日から首位を守っていたジョーダン・スピースが、まさかの池2発でスコアを崩し、3打差を追って5位から出たダニー・ウィレットが逆転でメジャー初優勝を飾った。

ダニー・ウィレットって誰?と思う方も少なくないだろう。2015年は欧州ツアーで活躍し、世界ランク30位以内に入り、2016年は、オメガドバイデザートクラシックですでに1勝している、イングランド出身の28歳。

では彼のクラブをチェックしてみよう。クラブ契約はキャロウェイで、ドライバーは同社の最新モデル『XR 16 ドライバー』。ウッド類はすべて『XR 16』を使っている。

アイアンは『APEX PRO アイアン』2014年モデルを5番から9番まで、ウェッジは『MACK DADDY 2 ウェッジ』の47°、54°、58°。パターはオデッセイの『VERSA パター #1W WHITE ヴァーチカルデザイン(縦型)』を愛用している。

XR 16 ドライバー』は、アベレージからアスリートゴルファーまで幅広く対応したモデルで、ミスヒットに強く、安定したスピン量で飛ばせるドライバー。ウッド類は、上級者向けで操作性が良い『XR PRO 16』をあえて選ばないところが特徴だろう。まだ発売して間がないので、中古市場には在庫が少なめだが、探せば程度の良いものが手に入るはず。

APEX PRO アイアン』2014年モデルは、コストパフォーマンスにこだわる人にはオススメのアイアンだ。モデル名に「PRO」とつくと身構えてしまうが、深いキャビティと多めのバウンスが、ミスヒットからかなり救ってくれるはず。これは隠れた名器ではないだろうか!?

アマチュアでも使えるクラブの性能を活かして、要所要所をしっかり抑えたショットを重ね、勝負どころのパットをことごとく沈めてメジャー初優勝したダニー・ウィレット。彼のクラブセッティングは、実力よりも難しいクラブを選びがちなアマチュアゴルファーの参考になるだろう。