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ドライバーなんか要らない!?全英オープンを制したクラブを分析

2016/07/22 09:00
ステンソンが使っている13度は、日本仕様では発売されていない

2016年全英オープンは、単独首位から出たヘンリック・ステンソンが最終日、メジャー最少ストローク記録に並ぶ「63」でプレー。全英オープンのコースレコードを更新した。

ではヘンリック・ステンソンのクラブをチェックしてみよう。彼のプレーで特徴的なのは、スプーンでのティショットを多用すること。これは今回の全英オープンに限ったことではなく、ドライバーを使わなくとも充分な飛距離が出るこのスプーンに絶対の自信を持っているようだ。

使っているのは2010年に発売された『キャロウェイゴルフ DIABLO Octane TOUR フェアウェイウッド』。当時から契約外のプロも多く使っていたモデルで、かなり低スピンで飛距離が稼げると話題だった。すでに6年も経過しているので、中古市場でしか手に入らない。おまけに低価格。ステンソンのようにティショットに使うなら13度でもいいが、地面から打つなら15度を選んだほうが良いだろう。

アイアンも2011年発売の『キャロウェイゴルフ レガシーブラック アイアン』と5年近く前のモデルを使用。シャフトは『日本シャフト N.S.PRO MODUS3 TOUR 120』のXを装着。レガシーブラック アイアンは軟鉄鍛造だが、プロや上級者向けのモデルよりヘッドは一回り大きめで、ソールも若干広めと、ミスヒットにも意外と強い。すでに中古市場ではかなりお求めやすい価格になっているので、100切りして本格的なアイアンを探している人などにはオススメだ。

ステンソンのように、気に入ったクラブを長く使うタイプのゴルファーのクラブセッティングは、予算が限られているものの、性能が良いクラブが欲しいアマチュアゴルファーにとって、とても参考になるはず。トッププロが最新クラブを使って争うメジャーで、5~6年前のクラブでも充分に通用することが証明されたわけだ。コストパフォーマンスの高いクラブが欲しい人は、プロが長く使って変えられないクラブを参考にして、中古ショップで探してみることをオススメする。