中古ギア情報

石川遼、完全復活に選んだクラブたち

2016/09/02 08:15
『RIZAP KBCオーガスタゴルフトーナメント』初日の石川遼。ソールに2つのウエイトがあるのが確認できる

今年2月に腰痛でPGAツアーを離脱し、日本に戻り休養。7月に復帰戦となる「日本プロ」を経て、1カ月半後に『RIZAP KBCオーガスタゴルフトーナメント』で今季初優勝を飾った石川遼。初日から首位を守り切る完全優勝で、復活を強く印象づけた。

腰痛をきっかけに昨年からいろいろ変更している、石川遼のクラブセッティングをチェックしてみよう。復帰戦の日本プロ後からアイアンのシャフトを、長年使っていたトゥルーテンパー社のシャフトから、日本シャフト製の『N.S.PRO MODUS システム3プラス プロトタイプ』(硬さ:X)に変更。日本シャフトのMODUS3と言えば、今年、ヘンリック・ステンソンがマスターズで使用しメジャー初勝利を上げたのが記憶に新しい。製品精度も高く、世界中のツアープロから注目されはじめている日本シャフトのMODUS3は、しっかりと武器になっているようだ。

そしてドライバーだが、日本プロでは、復活に向けて、まずドライバーのシャフトを90g台から70g台に軽量化し、ヘッドも『キャロウェイコレクション ドライバー』に変更していた。今回は、『キャロウェイ XR16 Sub Zero ドライバー』にチェンジした模様。このモデルは日本では発売されていないが、ソールのフェース寄りと後方に2つのウエイトが配置されているのが特徴。キャロウェイ史上最も低重心を実現したと言われるヘッドだ。シャフトは、カラーリングからもうすぐ発売されるグラファイトデザインのツアーADのTPシリーズであることが推測される。

さて気になる『XR16 Sub Zero ドライバー』だが、日本仕様が存在しないため、中古市場でもかなりのレア。低重心に加え、ウエイトをフェース寄りに配置しているので、重心も浅く、日頃からスライスに悩む人にはオススメできない。今回、石川遼も右へのミスが目立った。

しかしキャロウェイ史上最も低重心という特性に惹かれるのは、ギアマニアの性(サガ)というもの。ミケルソンが愛用し、石川遼が満を持して使ったドライバー。中古ショップで見つけたら、つい衝動買いしそうな魅力的なドライバーだと言えるだろう。