クラブ試打 三者三様

キャスコUFOを万振りマンが試打「縦の距離感が難しい」

2020/01/18 05:00

キャスコ「UFO by パワートルネード」の評価は!?

ドライバーとウェッジの間をすべてカバーできるユーティリティ「UFO by パワートルネード」をピックアップ。フェアウェイウッド相当のロフト角15度(♯33)から、ショートアイアン相当の38度(♯99)まで、すべてがウッド型UTとなっている革新的クラブを、ヘッドスピード(以下HS)の異なる有識者3人が採点。フルスイング系YouTuber・万振りマンは、どのような評価をくだすのか!?

面白いけど実戦的ではない…

―率直な印象は?
「クラブの企画自体が、とても面白いと思いました。これまでにない発想とアイディアで、面白いクラブだなと思います。ただ、実際にラウンドで使えるかどうかとなると、ちょっと悩みますねー…」

飛びすぎる点を危惧する万振りマン

―それはなぜ?
「ひたすらボールを真っすぐ飛ばす、高く上げるということであれば、最適なのですが、縦の距離感を合わせて、狙い通りにグリーンで止めるとなると、少し難しいのかなーと…。飛距離は想像以上に出せると思うのですが、実戦的ではないのかなーというのが正直な感想です」

♯33と♯77は縦の距離にバラつきがあった

―縦の距離感が合わない?
「はい。ロフト角15度の『♯33』は飛距離を出せれば良いので問題ないのですが、ロフト角22度の『♯55』とロフト角30度の『♯77』では実戦的にグリーンを狙っていくクラブとして、縦の距離感を合わせたい。そう考えますと、飛距離が出すぎてしまうのは計算が合わなくなります。実際のラウンドでは、もう少し計算できないと厳しいのかなーと思います」

「もう少し操作性が欲しい」と万振りマン。画像は♯77

―形状はどう?
「もともとウッド型のユーティリティを使ったことがなかったので、少し困惑しました。安心感はあると思いますが、個人的には『♯33』『♯44』以外での長さであれば、もう少し操作性をイメージできるほうが好みです」

少し歯切れの悪いコメントを残す万振りマン

―試打した番手で良かったのは?
「『♯33』は良い感じに打てたのですが、『♯77』を7番アイアンのつもりで打つと少しダフってしまいました。形状を考慮してソールが滑ってくれているのですが、構えた時の違和感でヘッドを上から入れすぎたのだと思われます」

♯77はかなり小ぶりに設計されている

―どのような人向き?
「あえてこれを使ってゴルフを楽しみたい、道具で遊びたいという人向けかなーと思います。自分は普通のアイアンセットのほうが好きだったので、このような評価になりました」

全体的にやや辛口【総合評価4.0点】

試打結果は♯77、♯55、♯33(計3本)の平均値

【飛距離】4.5
【打 感】3.5
【寛容性】4.5
【操作性】4.0
【構えやすさ】3.5

・使用クラブ:♯77(ロフト角:30度)、♯55(22度)、♯33(15度)
・使用シャフト:「Falcon shaft」/硬さS
・使用ボール:ロッテ葛西ゴルフの専用レンジボール(ツーピース)

取材協力/トラックマンジャパン株式会社、ロッテ葛西ゴルフ

■ 万振りマン プロフィール

登録者2万人超えのフルスイング系YouTuber。2017年よりYouTubeにて「-Mr.FULLSWING MEN-万振りマン」チャンネルを開設し、数多くの試打動画をアップ。豪快なフルスイングが話題を呼び、人気に火がつく。日本プロドラコン協会(JPDA)B級プロライセンスを取得。

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