クラブ試打 三者三様

ゼクシオ エックス 1Wを西川みさとが試打「ゼクシオっぽくない」

2020/01/21 05:00

ダンロップ「ゼクシオ エックス ドライバー」の評価は!?

11代目「ゼクシオ」シリーズの「ゼクシオ エックス ドライバー」をピックアップ。昨年末に「ゼクシオ イレブン ドライバー」とともに、シリーズ史上最高の反発力を擁して発売された同モデルだが、「イレブン」よりアスリート向けに設定されているとのこと。そんな「エックス」をヘッドスピード(以下HS)の異なる有識者3人が採点。まずはHS40m/s未満の女子プロ・西川みさとが試打評価を行った。

「見た目も打感も従来シリーズとは違う」

―率直な印象は?
「良い意味でこれまでのゼクシオっぽくない、新しいモデルという雰囲気が感じられました。見た目も打感も従来シリーズと比べて、かなり変化している印象です」

左がエックス、右がイレブン / 意外と大きさに差が…

―見た目はどのように変わった?
「全体的に形状に丸みがあり、正直に言うと、フェース面の感じが『キャロウェイ』のドライバーのように見えました(笑)。安心感がありつつ、操作性もイメージできる。『イレブン』の時も構えやすかったですが、『エックス』もやさしく構えられる安心感がありました」

トウ側から見るとそれほど大きな違いはない

―打感は?
「フェース面に適度な食いつきがあり、球離れも早すぎず、高さも楽に出てくれました。キャリーも出ますが、ランもしっかり出せるドライバーです。ちょうど良さが形になったクラブといった印象を受けました」

中央にはスピンを抑えるためのミーリング加工が施されている

―「イレブン」と比べてどう?
「『イレブン』は打感がちょっと硬めで、ゼクシオの王道といった感じ。打音もこれぞゼクシオといった高音で、響きの良い感覚でした。逆に『エックス』はそれほど音は高めではなく、打感にもやわらかさがあり、程よい反発性能をもったモデルという感想をもちました」

どちらが好み? 選んだポイントに打感を挙げた

―どちらが好み?
「『エックス』の打感は、単にやわらかいだけではなく、やわらかさの中に少し硬さも感じられます。ボールをしっかりとらえながらも、適度に弾く。そういった部分では、私は『エックス』のほうが好きですね」

弾道は理想的と太鼓判を押した西川

―どのような人向き?
「上級者にも合いそうですし、私くらいHSが遅い人(平均35~36m/s)にもマッチします。かなり幅広い層に向けたドライバーだと思います。年齢もパワーもあまり関係なく、誰にでも合わせられる性能に仕上がっているのだと思います」

全項目で4.0点以上【総合評価4.1点】

【飛距離】4.0
【打 感】4.0
【寛容性】4.0
【操作性】4.0
【構えやすさ】4.5

・ロフト角:10.5度
・使用シャフト:Miyazaki AX-1 カーボン/硬さSR
・使用ボール:ロッテ葛西ゴルフの専用レンジボール(ツーピース)

取材協力/トラックマンジャパン株式会社、ロッテ葛西ゴルフ

■ 西川みさと プロフィール

1977年7月10日生まれ、埼玉県出身。専大時代の1998年に「日本女子学生選手権」で優勝。大山志保古閑美保らとともにナショナルチームで海外大会に出場した。2002年のプロテスト合格後は、飛距離こそ出ないものの、ショートウッドを巧みに使う技巧派として、美しいスイングを武器にレギュラーツアーで人気を集めた。

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