クラブ試打 三者三様

マーベリック MAX ドライバーを万振りマンが試打「ドローしか出ない」

2020/05/09 05:00

キャロウェイ「マーベリック MAX ドライバー」の評価は!?

打点がズレても飛距離が落ちないという「マーベリック」シリーズの中でも、より寛容性の高いモデルとして注目される「マーベリック MAX ドライバー」。そんな“やさしさMAX級”のモデルをピックアップし、ヘッドスピード(以下HS)の異なる有識者3人が採点。フルスイング系YouTuber・万振りマンは、どのような評価をくだすのか!?

「弾道を計算できる安心感が武器」

―率直な印象は?
「とても大きなヘッドのサイズ感が気になりました。『マーベリック ドライバー(以下マーベリック)』と比べても、かなりヘッドの大きさが目立ちます。また実際打ってみると、打感がやわらかくメチャクチャつかまる。大きくてつかまるという安心感、それが『MAX』の一番の特徴ではないかと」

「マックス」としての明確な特徴について言及

―結果は良い感じのドローでしたが…?
「はい。特徴が明確ですので、それが逆に計算しやすいというメリットとして、良い結果を生んでくれました。簡潔に言うと、つかまりが良く“ドローが出る”というよりも、つかまりが良すぎて“ドローしか出ない”という特徴です。当たりが思うようにいかないと、左へのミスが怖くなってしまう。ですが、逆に狙った方向より必ず右へ打ち出しさえすれば、いつも同じドロー弾道が出てくれるという安心感が、武器になるモデルかなと思います」

万振りマンの気になる項目は【飛距離】と【打感】

―【飛距離】評価3.5点なのは?
「ヘッドの挙動が落ち着いているのは『MAX』ですが、やはり他2モデル(『マーベリック』『サブゼロ』)と比べて飛距離性能は物足りないというのが、正直なところです。コンスタントに250ydが打てて、フェアウェイ上に集めるという目的であれば、絶対に『MAX』を選ぶと思うのですが、コースで使うことを考えると、もう少し飛距離と弾道を打ち分けたい。そういう点では、『マーベリック』のほうが実戦向きといえます」

3兄弟とも同じ「フラッシュ フェース」だが、伝わる打感はそれぞれ異なる模様

―【打感】評価3.5点なのは?
「打感は少し軽く感じてしまったところが、気になりました。同シリーズ3兄弟の中では“やさしいモデル”担当だけに、軽さ重視なドライバーということが強調されているように感じます。ボールに対して圧力が伝わりきらないという点で、3.5点という評価になりました…」

「シリーズ3兄弟の違いが明確」と万振りマン

―同時期発売のテーラーメイド「SIM」と比べられることが多いですが…?
「『マーベリック』が『SIM』と違うのは、シリーズでターゲットをズバッと狙っている点です。『マーベリック』は3兄弟ぞれぞれで目的の違うユーザーに向けて、しっかりアプローチしているイメージ。『SIM』は兄弟シリーズに差がなく、どちらも使えるターゲット幅の広さを感じます。どちらが良いかという問題ではなく、少しコンセプトが違うのかなと…。『MAX』は、とにかくつかまりが良くてドローしか出ない、という分かりやすさ。そういう特性を求めた人に、フォーカスしていると感じました」

得意の一本足打法で超大振りしても弾道は変わらず…

―どのような人向き?
「スライサーの方、女性や年配ゴルファーといったパワーに自信のない方、HSは30m/s台から40m/s前半まで。ただ、HS40m/s前後あれば、少し飛距離と打感に物足りなさを感じてしまう人も居るかと思います。打感の軽さややわらかさをよく吟味して、まずは一度試してみることをおすすめします」

飛距離&打感が3点台… 【総合評価4.0点】

【飛距離】3.5
【打 感】3.5
【寛容性】4.5
【操作性】4.0
【構えやすさ】4.5

・ロフト角:10.5度
・使用シャフト:ディアマナ 40 for Callaway/硬さS
・使用ボール:昭和の森ゴルフドライビングレンジ 専用レンジボール

取材協力/トラックマンジャパン株式会社、昭和の森ゴルフドライビングレンジ

■ 万振りマン プロフィール

登録者2万人超えのフルスイング系YouTuber。2017年よりYouTubeにて「-Mr.FULLSWING MEN-万振りマン」チャンネルを開設し、数多くの試打動画をアップ。豪快なフルスイングが話題を呼び、人気に火がつく。日本プロドラコン協会(JPDA)B級プロライセンスを取得。

キャロウェイ
発売日:2020/04/03 参考価格: 84,700円