クラブ試打 三者三様

アーティザン ウェッジを万振りマンが試打「ちゃんと扱えれば武器になる」

2020/07/04 05:00

アーティザンゴルフ「アーティザン ウェッジ」の評価は!?

ナイキでタイガー・ウッズのクラブ作りを担当していたマイク・テーラー氏が、2017年に立ち上げた「アーティザン ゴルフ」。パトリック・リードの18年「マスターズ」制覇に貢献し、すでに米ツアーでは大きな存在感を見せている。そんなアーティザンのウェッジを、ヘッドスピード(以下HS)の異なる有識者3人が採点。フルスイング系YouTuber・万振りマンは、どのような評価をくだすのか!?

「格好良くてクセがない」

※目標80ydを狙った平均弾道/ロフト角52度

―率直な印象は?
「見た目が黒塗りだったので、単純に精悍で格好良く、見ていて惚れ惚れしてしまうウェッジという印象でした。ただ、形状自体はそれほどクセがなく、誰でも違和感なく扱えるように造られていると思います」

シンプルなデザインのバックフェース

―試打した印象は?
「今回自分のミスが多く目立っていましたので、しっかりしたコメントは言えないのですが、ちゃんと扱えれば、確実に武器になることは実感できました。ソールの抜けの良さ、打感の心地良さ、イメージもしっかり弾道に出せていましたので、性能面自体は、まったく文句なしと言えます」

3色で刻印された☆マークのブランドロゴが映える

―ミスした要因は?
「そうですねー…(笑)。しっかり当てたいという意識が強すぎて、少し力んでしまったのが、一番の要因だったのでしょうか。少しトップしてオーバーしたり、ダフって飛ばなかったショットが何発かありました。ただ、これもシャフトを調整して、時間をおいて合わせながら調整できれば、何ら問題ないレベルです」

フェースを開いても邪魔にならないバウンスの設計

―バウンスの感じはどう?
「バウンス角は比較的大きめに造られていて、バンカーや深いラフの状況で、しっかり効果を発揮できるように感じさせてくれます。また、フェースを開いても違和感なく、バウンスを使ってボールをとらえていける感覚がありましたので、色々な状況で試してみたいと思いました。特にボールに食いついてくれる打感が秀逸で、どのような状況下でもスピンで止めてくれる気がします」

52度Sで、バウンス角11度、ライ角63度、ヘッド重量292g

―打感はどのように良い?
「ひと言でいうと、やわらかい打感です。インパクトでボールにしっかり食いつき、スピンが十分に掛かってくれます。52度のフルショットで、バックスピン量が1万rpmを超えていましたので(平均1万1452rpm)、適正スピン量でイメージした通り。落ちた直後に予想以上にバックスピンが掛かってくれていました」

一発目からトップのミスが出るなど少し合っていない様子

―どのような人向き?
「本当にクセがないので、見た目のみで選んでも失敗しないと思います。『カッコイイ』『個性的』と思って飛びついても、まったく扱えないということはないでしょう。ただ、やはり初心者よりは中級者以上で、新しいウェッジを求めている人のほうが、より性能を引き出せると思います」

打感◎と言ったものの3.5点…【総合評価4.0点】

【飛距離】4.0
【打 感】3.5
【寛容性】4.0
【操作性】4.0
【構えやすさ】4.5

・ロフト角:52度、56度(どちらもスタンダードソール)
・使用シャフト:NSプロ モーダス3 105/硬さS
・使用ボール:千代田ゴルフセンター専用レンジボール

取材協力/トラックマンジャパン株式会社、千代田ゴルフセンター

■ 万振りマン プロフィール

登録者2万人超えのフルスイング系YouTuber。2017年よりYouTubeにて「-Mr.FULLSWING MEN-万振りマン」チャンネルを開設し、数多くの試打動画をアップ。豪快なフルスイングが話題を呼び、人気に火がつく。日本プロドラコン協会(JPDA)B級プロライセンスを取得。