クラブ試打 三者三様

DJ-4 ウェッジを西川みさとが試打「顔の印象がややシビア」

2020/07/07 05:00

フォーティーン「DJ-4 ウェッジ」の評価は!?

創業以来アマチュアゴルファーに最適なモデルを提供してきたフォーティーンが、自信をもって送り出す「DJ-4 ウェッジ」。同社のアイデンティティをギュっと凝縮した“ド真ん中”のウェッジとのことだが、果たしてどのようなモデルなのか!? ヘッドスピード(以下HS)の異なる有識者3人が採点。まずはHS40m/s未満の女子プロ・西川みさとが試打評価を行った。

「実際はやさしく扱いやすいけれど…」

※目標80ydを狙った平均弾道/ロフト角52度

―率直な印象は?
「打ってみた印象では、打感や直進性など、総合的にやさしさを十分に感じられる、扱いやすいモデルと言えます。ソール幅も広くてミスに強い、寛容性の高いウェッジです。ただ、私が個人的に気になるのが、リーディングエッジ(フェース下部の刃)の形状です」

フォーティーン自ら「The FOURTEEN Wedge」と名づける自信作

―リーディングエッジの形状…?
「はい。私の好みの問題ですが、リーディングエッジの形状がものすごく直線的というか、丸みが全くなく、ボールを拾っていくイメージがもてませんでした。少しでも芝に突っかかってしまうと、ダフってしまう危険性を感じてしまいます」

グースがやや入ったつかまりの良さそうな印象だが…

―グースが入っている点は?
「そうですね。グースがあって、やさしく感じる人は多いと思います。私の場合はグースのあるタイプのほうが、逆に難しく見えるのかもしれません。打てばやさしく感じられた半面、見た目の印象がシビアに感じてしまいました」

ルールギリギリの断面積を実現したという新製法を採用

―なるほどー…。打感は?
「やわらかさも硬さも感じられるニュートラルな印象。どちらかといえば、打感を追い求めている人よりは、ミスなく平均点をとれるモデルを求めている人向けと言えます。感触がものすごく良いというわけではありませんが、ものすごい悪いというわけでもありません。平均的な評価となりました

ウェッジにしては大きめのキャビティ構造で安心感がもてる

―他社モデルと比べてどう?
「バックフェースを見ると、キャビティの部分もしっかりあって、やさしくできているかなと思わせるのですが、上から見た印象がやさしさを感じられなかった…。その点では他社のモデルと比べて、やさしいモデルかシビアなモデルどちらかに振っているというより、オーソドックスで安心がもてるタイプと言えそうです」

「打ちやすい」「操作しやすい」と好感触な様子の西川

―どのような人向き?
「一般的なアベレージゴルファーを対象にしていると思います。どのようなタイプのユーザーでもマッチしてくれそうな、オールマイティなモデルではないでしょうか。ただ、私的にはもう少しリーディングエッジが丸かったらなー、といったところです…(笑)」

苦手な見た目の印象が影響… 【総合評価3.7点】

【スピン性能】4.0
【打 感】3.5
【抜け感】4.0
【バンカー対応力】3.5
【構えやすさ】3.5

・ロフト角:52度、56度
・使用シャフト:NSプロ DS-91w
・使用ボール:千代田ゴルフセンター専用レンジボール

取材協力/トラックマンジャパン株式会社、千代田ゴルフセンター

■ 西川みさと プロフィール

1977年7月10日生まれ、埼玉県出身。専大時代の1998年に「日本女子学生選手権」で優勝。大山志保古閑美保らとともにナショナルチームで海外大会に出場した。2002年のプロテスト合格後は、飛距離こそ出ないものの、ショートウッドを巧みに使う技巧派として、美しいスイングを武器にレギュラーツアーで人気を集めた。

フォーティーン
発売日:2019/09/06 参考価格: 24,200円