クラブ試打 三者三様

ボーケイ SM8 ウェッジを万振りマンが試打「前作のほうが好み」

2020/07/25 07:15

タイトリスト「ボーケイ SM8 ウェッジ」の評価は!?

男女を問わず国内外のツアーで高い使用率を誇る「ボーケイ SM(スピンミルド)」シリーズ。最新作「ボーケイ SM8 ウェッジ」は、重心の高さを変えないまま前方へ押し出して浅重心化させ、慣性モーメントを高めつつ打感をソリッドにしたという。そんな進化を続ける超人気モデルを、ヘッドスピード(以下HS)の異なる有識者3人が採点。フルスイング系YouTuber・万振りマンは、どのような評価をくだすのか!?

「扱いやすい半面、操作性の安定感が…」

※目標80ydを狙った平均弾道/ロフト角52度

―率直な印象は?
「やさしくて扱いやすさを感じました。その半面、実際に試打した印象は、前作『ボーケイ SM7 ウェッジ』のほうが安定感のある弾道で、バックスピンがかけやすかったというのが率直な印象です」

同ロフト・同グラインドで前作「SM7」と比較

―安定感のある弾道?
「はい。方向性の安定感もあるのですが、私が感じたのは、スピンのかかる感覚での安定感です。『SM7』のほうが振っていてブレずにヘッドを操作できる感じがありました。イメージ通りのスピン量をかけていける感覚。そういう部分から、ソールの抜け感や打感にも影響して、総合的に『SM7』のほうが結果が良かったように感じます」

SM8のシャフトは98g(S)のneo、SM7は127gのダイナミックゴールドS200

―「SM8」が「SM7」より落ちる点は?
「『SM8』のやさしく動かせる感じが、私のHSには合わなかったのかもしれません。もう少しシャフトが重いもので(※試打クラブは『NSプロ 950GH neo』)、しっかりしたフィーリングで振り抜ければ、また印象も大きく変わってくるように思います」

同じFグラインドのソール形状でも抜け感が違うと万振りマン

―見た目の違いは?
「『SM7』のほうが、上から見た時に小ぶりに見えます。サイズ感で言っても、好みの大きさは『SM7』。操作性の高さを感じたのも、この見た目の違いが影響している部分は大きいです。どうしても大きいと、振り回しにくいと言うか、苦手なイメージが自分の中に付いているので…」

左がSM8、右がSM7。8のほうが若干フェース縦方向に長い印象

―やさしくなっている?
「そうですね。幅広い層にフォーカスした『ボーケイ』シリーズになっていると思います。特に『SM7』と比べると、大きな違いを感じました。性能面の違いも明確なのが頷けます。HSが速くて、力量に自信のある人にとっては、『SM7』のほうが無理なく振り切れるモデルだと言えます」

試打中はSM8の振り抜きの良さも賞賛していた

―どのような人向き?
「ドライバーのHSで言うと、30m/s台後半から42m/sくらいまでの人が合う印象です。45m/s以上になってくると、これまでの『ボーケイ』のイメージから、少し抵抗感を覚える人が出てくるかもしれません。過去モデルでマッチしていた人は、『SM7』までのシリーズを。それ以外の人は、『SM8』を。といった感じで、バリエーションとして選択肢が増えた感覚で捉えると良いと思います」

それでも全4点台の高評価【総合評価4.1点】

【スピン性能】4.0
【打 感】4.5
【抜け感】4.0
【バンカー対応力】4.0
【構えやすさ】4.0

・ロフト角:52度 バウンス角:12度 Fグラインド
・ロフト角:56度 バウンス角:10度 Sグラインド
・使用シャフト:NSプロ 950GH neo(硬さS)
・使用ボール:千代田ゴルフセンター専用レンジボール

取材協力/トラックマンジャパン株式会社、千代田ゴルフセンター

■ 万振りマン プロフィール

登録者2万人超えのフルスイング系YouTuber。2017年よりYouTubeにて「-Mr.FULLSWING MEN-万振りマン」チャンネルを開設し、数多くの試打動画をアップ。豪快なフルスイングが話題を呼び、人気に火がつく。日本プロドラコン協会(JPDA)B級プロライセンスを取得。

タイトリスト
発売日:2020/03/06 参考価格: 26,400円