GLIDE 3.0 ウェッジを万振りマンが試打「『2.0』のほうが狙いやすい」
ピン「GLIDE 3.0 ウェッジ」の評価は!?
ドライバーの売り上げが好調のピン。同社のウェッジ「GLIDE(グライド)」シリーズの新作「GLIDE 3.0 ウェッジ」は番手別に溝が設計され、ロフト角54度から60度は前作から溝を一本増やし、どんなライからでもしっかりスピンがかかると評判だ。そんなピン自信作を、ヘッドスピード(以下HS)の異なる有識者3人が採点。フルスイング系YouTuber・万振りマンは、どのような評価をくだすのか!?
「好みではない比較的大きめのヘッド」
―率直な印象は?
「【構えやすさ】の評価が3.5点の理由は、顔が好みでなかったというところです。サイズ感が大きいウェッジが個人的に苦手でして…」
―小ぶりなほうが好き?
「そうですね。それほど特大サイズということではないのですが、もう少しコンパクトに見えるモデルのほうが、操作しやすい印象がもてて好みと言えます。以前試打した『アーティザン ウェッジ』の時に、ヘッドカラーが黒で締まって見えた感覚を考えれば、この「GLIDE 3.0 ウェッジ」もシルバーではなく黒であれば、もう少し点数が高かったかもしれません」
―試打した印象は?
「フルスイングの時は、しっかりボールに食いついてくれる感じがあり、またハーフスイングした時は、フェースにボールが乗ってくれる感じがありました。ロフト角やソール形状の違い(52度SSと56度WS)によっても、その時その時に適応したスピンがかかる印象。見た目よりも、実際に打ったほうが好感触でした」
―前作「GLIDE 2.0 ウェッジ」と比べてどう?
「『2.0』はスコアラインの一番下に白線があることで、ターゲットに対して構えやすい印象がありました。ラインが出しやすいと言いますか、目標方向にセットしやすい印象です。ただ、逆に全体的に面で目標に向けたい人にとっては、この白線が邪魔になるケースも多いと思います。全体的なサイズ感はほぼ一緒なので、あとは白線の有無の好みかなと思いました」
―ピンのアイアンの流れは感じる?
「ピンのアイアンも比較的、フェースの縦の長さがあるモデルが多いように感じています。そういう部分では同じ系統だと言えます。トウ側からリーディングエッジにかけて丸みを帯び、全体が大きく見えるフォルム。どことなく共通点を感じますが、ウェッジ単体で渡された場合、特徴があるかないかと聞かれれば、それほど特徴的な形状はしていません。クセがあるとか、独特なモデルとかいうわけではなく、あくまでもノーマルな中で、少し系統を感じるというレベルです」
―どのような人向き?
「大きく見える形状やサイズ感、ソール幅も厚めでダフリやトップに強い。という部分を考慮すると、とにかくミスショットを出したくない人向きと言えます。100yd圏内のアプローチやグリーン周りで、ミスを怖がらず、安心して打っていきたい人向きのモデル。また、ボールを上から打ち込んでスピンをかけていく人よりも、ヘッドをそのまま前に出して払って打ちたいタイプの人のほうが、扱いやすいと思います」
構えやすさ以外すべて4点台【総合評価4.0点】
【スピン性能】4.0
【打 感】4.0
【抜け感】4.5
【バンカー対応力】4.0
【構えやすさ】3.5
・ロフト角:52度 バウンス角:12度 スタンダードソール(SS)
・ロフト角:56度 バウンス角:14度、ワイドソール(WS)
・使用シャフト:Z-Z115
・使用ボール:千代田ゴルフセンター専用レンジボール
取材協力/トラックマンジャパン株式会社、千代田ゴルフセンター
■ 万振りマン プロフィール
登録者2万人超えのフルスイング系YouTuber。2017年よりYouTubeにて「-Mr.FULLSWING MEN-万振りマン」チャンネルを開設し、数多くの試打動画をアップ。豪快なフルスイングが話題を呼び、人気に火がつく。日本プロドラコン協会(JPDA)B級プロライセンスを取得。