クラブ試打 三者三様

RS5 ドライバーを西川みさとが試打「懐かしい打感」

2020/10/20 05:00

プロギア「RS ドライバー」の評価は!?

『RS5』のロゴが印象的な「RS ドライバー(2020)」は、広さ(広芯)と強さ(強芯)で2つの高初速を両立させたWコア設計となっている。プロギア独自の上限ギリギリ反発設計に加え、フェースには高密度CNCミルドと呼ばれる、肉厚のバラツキを抑える新加工を採用。新たな扉を開けた新RSをヘッドスピード(以下HS)の異なる有識者3人が採点。まずはHS40m/s未満の女子プロ・西川みさとが試打評価を行った。

「打感のやわらかさが印象的」

―率直な印象は?
「第一に感じたのは、打感のやわらかさ。非常にやわらかさの残るドライバーといった印象です。この打感は他社の最新モデルにはない、個性的なものと言えそうです」

キャッチコピーは『貪欲ノ人』

―どのくらいやわらかい?
「そうですね。最新モデルの打感の硬さに慣れているせいか、余計にやわらかく感じているのかもしれません。いわゆる昔風な感じ。好きな人は好きな打感と思うのですが、正直好みは分かれる気がします」

フェース裏面に高精度CNCミルド加工を採用。左上に『CNC MILLED』の文字が

―昔風…?
「懐かしい印象です。以前のプロモデルに多かった、ボールをつぶして飛ばす感触が残るモデル。ミズノの『MP』シリーズのような、玄人好みのやわらかさを感じます。インパクトの瞬間ボールがつぶれ、グッと押し込んでいける感覚です。逆を言うと、前に前に飛ぶような弾き感は薄かったように感じられます」

後方部にはクラブバランスを変えられるウエイト調整機能付き

―飛距離性能は△?
「打感のやわらかさが印象的すぎて、正直、そのように感じてしまったのかもしれません。ただ、カチンと弾き飛ばす打感が好きではなく、やわらかく押し込んでいける打感が好みの人であれば、必ずマッチするモデルと言えます。またボールがフェースに乗っている時間が長いので、操作性は抜群です。自分でボールをコントロールしたい中上級者向きといった印象です」

シャローバック(後方が低い)形状で重心の深さがうかがえる

―前作「RS ドライバー(2018)」と比べてどう?
「前作より打感がやわらかくなった感じがします。前作のほうが、もう少し打音が高かったような…。インパクトの感覚では、ポーンと弾き飛ばしていた印象。新作では打音がやや抑えられているのでしょうか? たぶんその違いも影響して、打感のやわらかさが強調された印象を受けたように思います」

「特徴的な打感をうまく利用してコントロールできれば…」と西川

―どのような人向き?
「ハードヒッター向き。男性でパワーがある人のほうが、コントロールしながら飛ばせるモデルではないかと思います。オートマチックというより、少し自分で操作しながら、強めのインパクトを迎えつつ、ラインを出していけるような人。HSで言うと、最低でも42~43m/sは欲しいところです」

やや△の多い点数…【総合評価3.9点】

【飛距離】3.5
【打 感】3.5
【寛容性】4.0
【操作性】4.0
【構えやすさ】4.5

・ロフト角:10.5度
・シャフト:ディアマナ TM FOR PRGR(硬さR)
・使用ボール:市川サンライズゴルフセンター専用レンジボール

取材協力/トラックマンジャパン株式会社、市川サンライズゴルフセンター

プロギア
発売日:2020/08/07 参考価格: 88,000円