クラブ試打 三者三様

ツアーAD HDを万振りマンが試打「…特徴がつかめない」

2020/11/07 08:00

グラファイトデザイン「ツアーAD HD」の評価は!?

グラファイトデザインの看板シリーズ「ツアーAD」の最新作「ツアーAD HD」。「HD」は「Hyper Drive」を表し、現在のトレンドとなっている大型&高慣性モーメントのヘッドに合わせた設計が施されているという。そんな時代にマッチさせたシャフトを、ヘッドスピード(以下HS)の異なる有識者3人が採点。フルスイング系YouTuber・万振りマンは、どのような評価をくだすのか!?

「粘り系な気がするけれど…」

―率直な印象は?
「ちょっとね……、どういうシャフトかなー?」

安定した先端挙動でインパクト時のパワーロスを極限まで軽減したモデル

―特性を把握しきれない?
「そうですねー…(汗)、明確にコレという特性をつかみきれなかったです。走り感が特にあるわけではなく、粘り感もそれほど感じることができず。特徴がないと言うしか表現できないのが、本音です。テーラーメイド『SIM MAX ドライバー』のヘッドに、純正シャフトが付いているような印象。カスタム的な特徴を明確に感じることができません」

新素材カーボン「トレカRM40X」を先端側から中間部、先端部に「トレカRT1100G」を使用

―どちらかと言えば、〇〇系?
「どちらかと言えば、そうですねー、粘り系なのかなー…。弾くという感じより、ドローやフェードを操作するタイプの印象を受けます。ただ、それもハッキリとは言えない。んー…、コメント不足で申し訳ないとしか言えません」

白ヘッドと白シャフトのシンプルさがあまりにもナチュラルに感じた?

―あまりにもナチュラルな動きだから?
「逆を言えば、ナチュラルな動きだからだと思うのですが、その動き自体も今回の試打だけでは明確に把握できませんでした。動くには動いていると思うのですが、それがどこなのか感じることができず…(苦笑)

ツアーADシリーズ直近3作連続で評価が辛口に…

―過去の「ツアーAD」と比べてどう?
「過去に同じように試打した際、18年モデル『ツアーAD VR』も、19年モデル『ツアーAD XC』も、たぶん同じようなリアクションだったと思います。私のスイングでは、『ツアーAD』シリーズ自体、タイミングが取りにくいモデルなのかもしれません。ただ、その中でも前作『XC』は走り系、『HD』は粘り系のイメージはあります」

トラックマンの数値を見ながら何度も首をひねっていた万振りマン

―なるほど…、では最後にデザインは?
「白を基調とした爽やかなシャフトなので、今回の白ヘッド『SIM MAX』とデザイン的にマッチします。黒ヘッドとも合うとは思いますが、白×白のデザインがうまくハマれば、長い期間使い続けたいと思わせてくれるクラブになるかもしれません。見た目や格好良さを求めて購入する人には、ヘッドと合わせて試してみてはいかがでしょうか」

全体的に得点は伸びず…【総合評価3.5点】

【走り感】3.0
【粘り感】3.5
【寛容性】3.5
【操作性】3.5
【デザイン】4.0

・使用モデル:HD-6(硬さ:S)
・使用ヘッド:テーラーメイド SIM MAX ドライバー(ロフト角:10.5度)
・使用ボール:市川サンライズゴルフセンター専用レンジボール

取材協力/トラックマンジャパン株式会社、市川サンライズゴルフセンター

グラファイトデザイン
発売日:2020/09/10 参考価格: 44,000円