タイトリスト TSi2 ドライバーを万振りマンが試打「総合点↑飛距離↓」
タイトリスト「TSi2 ドライバー」の評価は!?
「ATI 425チタン」という、航空宇宙分野で採用されてきた新素材をフェースに配した「TSi」シリーズの「TSi2 ドライバー」。すでに一般ゴルファーの口コミでは「初速が上がる」「見た目も打感も評判通り」と評価は上々だ。そんな多くのユーザーに支持を受ける革新的モデルを、ヘッドスピード(以下HS)の異なる有識者3人が採点。フルスイング系YouTuber・万振りマンは、どのような評価をくだすのか!?
「飛距離より操作性に重点?」
―率直な印象は?
「前作『TS2』と比べ、フェースの弾き感が、やや落ちたように感じられました。全体的な印象として、飛距離性能よりも操作性に重点を置いたモデルなのかと思います。その要因は初速(平均:72.7m/s)で、もう少し出てほしかったというのが、本音です」
―初速が出ないと考えられる要因は?
「打感は似ていますし、ボールを送り出すイメージも同じですが、『TSi2』はインパクト前後のもうひと押しが足りず、思ったよりもスピードが出せませんでした。バチッと当たっている感触はあり、ものすごく手応えを感じているのに、数値がいまひとつ伸びない(平均飛距離:299.4yd)。自分でも、はっきりした要因をつかむことができませんでした」
―「TS2」より評価ダウン?
「いえいえ、飛距離要素は落ちたかもしれませんが、総合的には確実に性能アップはしています。左右のブレは前作よりも小さく、ミスヒットしたときの曲がり幅は確実に減少。しかも、つかまり感は増し、飛距離の波も少ないです。本当にケガが少ない“ザ・ラウンド用”に生まれ変わった印象。ドライバーとしての完成度は、ものすごく上がったと言えます」
―飛距離に特化していないだけ?
「そうですね。【飛距離】の項目だけ少し落ちて、全体的な評価項目の五角形はグンと広がりました(総合評価:4.3点)」
―同社オリジナルシャフト(TSP110 50)の印象は?
「インパクトでしっかりシャフトが戻ってきてくれるので、ヘッドがガッ!とボールをつかまえてくれる感覚があります。オリジナル同士の相性はとても良いです。純正シャフトという印象は全然ないほどシッカリ感が強く、硬さSでも通常Sの感覚より芯の強さを感じます」
―どのような人向き?
「純正シャフトやロフトを調整しないまま、標準値で上級者も楽しめる性能に仕上がっているモデル。多くのゴルファーが難しいことを考えず、フィーリングでプレーを楽しめるドライバーだと思います。ロフト角の表示が、一般的には『9.5』『10.5』…のところ、『9.0』『10.0』…になっている点も、タイトリストの独自の世界観が感じられ、とても好印象に映りました」
全体的に高水準【総合評価4.3点】
【飛距離】4.0
【打 感】4.5
【寛容性】4.5
【操作性】4.0
【構えやすさ】4.5
・ロフト角:10度
・シャフト:TSP110 50(硬さS)
・使用ボール:市川サンライズゴルフセンター専用レンジボール
取材協力/トラックマンジャパン株式会社、市川サンライズゴルフセンター
■ 万振りマン プロフィール
登録者2万人超えのフルスイング系YouTuber。2017年よりYouTubeにて「-Mr.FULLSWING MEN-万振りマン」チャンネルを開設し、数多くの試打動画をアップ。豪快なフルスイングが話題を呼び、人気に火がつく。日本プロドラコン協会(JPDA)B級プロライセンスを取得。