インプレス UD+2 ドライバーを万振りマンが試打「つかまり顔に違和感」
ヤマハ「インプレス UD+2 ドライバー」の評価は!?
“プラス2番手”の飛びを提供するヤマハ「インプレス UD+2 ドライバー」。昨年10月に発売された2021年モデルは、クラウンとソール両面に、深さ1.5mmのボックス状の凹み「スピードボックス」を配し、フェース周辺の剛性を高め、初速アップを図った新テクノロジーを採用した。そんな革新構造のモデルを、ヘッドスピード(以下HS)の異なる有識者3人が採点。フルスイング系YouTuber・万振りマンは、どのような評価をくだすのか!?
「引っかけや吹け上がりが多発…」
―率直な印象は?
「そうですねー…。正直に言うと、見た目の違和感がすごく影響して、思うようにボールをコントロールできませんでした。結果的に左に引っかけたり、吹け上がりといったミスを、多く出してしまいました」
―見た目の違和感とは?
「前作19年モデルは典型的な洋ナシ型に近いシンプルな形状をしているのですが、21年モデルはフェースから後方が長く、前方の上下の厚みが強調されてあり、かなり特徴的な形をしています。しかもグース(シャフト延長線上よりフェース面が後方に引っ込んでいる)が効いて、フェースアングルも左を向いている、いわゆる“つかまり顔”をしているので、ターゲットに合わせるまで、かなり時間が掛かってしまいました」
―つかまり顔がどのように影響している?
「右へのミスを抑え、極力左に行かせようとしている顔の影響で、ボールをつかまえにいくと、そのまま左へ。逃がして打つと、今度はスピン量が多すぎて、どうしても吹け上がってしまいます。左方向と上方向への散らばりを抑えるのに必死でした」
―HSを落とせばスピン量を減らせるのでは?
「“上げやすく、つかまりやすい”やさしいモデルであることを十分理解した上で、HSを抑えて打ってもみたのですが、思うような弾道は出てくれません。もともとHS40m/s前後がメインターゲットですので、私がやや抑えめにHS40m/s台後半で打っても、低スピンにはならず、思うような初速が出ないのだと思われます」
―「スピードボックス」の効果は感じない?
「『スピードボックス』の効果=ヘッドのたわみは感じられ、前作より反発性能が向上していることは理解できました。ただ、HSを上げれば上げるほど、たわみのパワー以上に、バックスピン量の多さが気になり、『スピードボックス』の恩恵を感じるまでに至りませんでした」
―どのような人向き?
「パワー不足が原因でキャリーを思うように出せない人。初速のスピードを上げ、いま以上に飛距離を伸ばしたい人にマッチすると思います。『スピードボックス』の効果は、HS50m/s台の私でも少し感じることができましたので、HS35~40m/sまでの人であれば、設計通りに十分な初速アップを見込めるモデルと言えそうです」
4項目で3.5点の辛口採点【総合評価3.6点】
【飛距離】3.5
【打 感】3.5
【寛容性】3.5
【操作性】4.0
【構えやすさ】3.5
・ロフト角:10.5度
・シャフト:Air Speeder for Yamaha M421d(硬さS)
・使用ボール:市川サンライズゴルフセンター専用レンジボール
取材協力/トラックマンジャパン株式会社、市川サンライズゴルフセンター
■ 万振りマン プロフィール
登録者2万人超えのフルスイング系YouTuber。2017年よりYouTubeにて「-Mr.FULLSWING MEN-万振りマン」チャンネルを開設し、数多くの試打動画をアップ。豪快なフルスイングが話題を呼び、人気に火がつく。日本プロドラコン協会(JPDA)B級プロライセンスを取得。