OT ironを万振りマンが試打「スチールより好結果に」
三菱ケミカル「OT iron」の評価は!?
6年ぶりにリニューアルした三菱ケミカルのアイアン専用カーボンシャフト「OT iron」。今作から番手別設計を導入し、すべてのクラブで同じシャフト重量を実現した。ロングアイアンからウェッジまで、重量フローを最適化させた注目モデルを、ヘッドスピード(以下HS)の異なる有識者3人が採点。フルスイング系YouTuber・万振りマンの評価は!?
「めくれる球が打ちやすい」
―率直な印象は?
「今回試打したミズノ『ミズノプロ 120 アイアン』とのマッチングが、とてもいいです。シャフトのやわらかさによって、ヘッドがすごく操作しやすい。インパクトでボールがフェースに乗ってくれる感覚があり、低く打ち出されたボールが途中から急上昇する、いわゆる“めくれる球”が打ちやすい印象です」
―めくれる球が打ちやすい…?
「はい。スピンの効き具合がすごく良いので、思い通りに弾道をコントロールできます。ヘッド性能の高さも影響していると思いますが、シャフトがスチールのコントロール性能を保ちつつ、カーボンのしなり感があることで、しっかりヒットしながら球筋も伸びる。一般的なカーボンシャフトに感じる頼りなさは微塵もありません」
―スチールと比べるとやわらかい?
「しっかりスピン量が入り、高い球が出て、しかもスチールより振り抜きやすいとくれば、性能面ではメリットしか感じません。ずばり結果だけで言うと、スチールよりも優秀。むしろクラブ全体のバランスが出て、スイング中にヘッドの位置が分かりやすいです。自分のスイングを見つめ直すきっかけになり、スコアアップに役立ってくれるような気がします」
―どのようなヘッドと合いそう?
「シャフト単体での飛距離性能はあるので、今回の『ミズノプロ 120』のように、マッスルバックに挿れると良いと思います。また、より飛距離を求めるなら、飛び系アイアンとの組み合わせがおすすめ。飛距離が稼げる上に、シャフトはしっかりしているので、狭い範囲も狙える。攻撃的なアイアンになってくれるように思います」
―弾道としてはストレートで攻める系?
「そうですね。メインの攻め方は真っすぐ、ストレート弾道になると思います。サイドスピンを狙ってかけるというよりは、真っすぐ遠くに気持ちよく狙えるモデル。フェードやドローといった打ち分けも可能ですが、シャフト性能をより生かすとなれば、強弾道でシンプルに飛ばす弾道が打ちやすいと思います」
―どのような人向き?
「基本的には、中上級者のアスリートゴルファーが対象。特に現在スチールシャフトを使っていて、以前よりも思うように飛距離が出なくなった人向きだと思います。7番で120~130ydほどしか飛ばせず、コースマネジメントに悩んでいる人。昔バリバリに飛ばせていた頃の飛距離と精度を取り戻してくれるアイアンと言えます」
操作性5点◎を含む高評価【総合評価4.5点】
【走り感】4.0
【粘り感】4.5
【寛容性】4.5
【操作性】5.0
【デザイン】4.5
・モデル:OT iron 95、OT TOUR iron 110(どちらも硬さS)
・ヘッド:ミズノプロ 120 アイアン(ロフト角34度/7I)
・使用ボール:市川サンライズゴルフセンター専用レンジボール
取材協力/トラックマンジャパン株式会社、ENEOS市川サンライズゴルフセンター
■ 万振りマン プロフィール
登録者2万人超えのフルスイング系YouTuber。2017年よりYouTubeにて「-Mr.FULLSWING MEN-万振りマン」チャンネルを開設し、数多くの試打動画をアップ。豪快なフルスイングが話題を呼び、人気に火がつく。日本プロドラコン協会(JPDA)B級プロライセンスを取得。