エピック MAX FAST アイアンを万振りマンが試打「7Iで約200yd飛ぶけれど…」
キャロウェイ「エピック MAX FAST アイアン」の評価は!?
2月発売のキャロウェイ「エピック」シリーズに、新たに加わった「MAX FAST」シリーズ。軽量化を追求したボディで、振り抜きやすさと飛距離を生み出すという。そんな新たな価値観を提唱する同シリーズから、今回は中空構造「エピック MAX FAST アイアン」を、ヘッドスピード(以下HS)の異なる有識者3人が採点。フルスイング系YouTuber・万振りマンの評価は!?
「速くは振れるけど頼りない印象」
―率直な印象は?
「試打した純正カーボンシャフト『スピーダー エボリューション』の硬さがRだったからかもしれませんが、やはり頼りなさを感じてしまいました。ボールはつかまらず、右に大きく曲がって吹けてしまう弾道が多かったです」
―カーボンはRのみの設定なんですよね?
「うーん…、スチール『NSプロ zelos 7』『NSプロ 950GH neo』なら硬さSがあるので、インパクト時の当たり負け感がなくなるかもしれませんが…。ただ、あれだけ意図していないフェードが出てしまうということは、クラブ自体の特性がつかまり度の低い設定な気もします」
―つかまり度が低い?
「はい。ヘッドがもう少しインパクトで戻ってきてくれて、勝手に拾ってくれる=ボールをつかまえてくれる動きをしてくれれば、硬さRでもストレート弾道で気持ちよく伸びる球筋になったと思います。そのように考えると、適合HSとして(1Wで)50m/s台は対象外。設定から考えても40m/s前後がメインのターゲット層と言えます」
―7Iで約200(平均197.9)yd飛んでいましたが?
「約200yd飛んでくれるとありがたいですが、コースで使うのは厳しいですね。コンセプトが“軽くて速く振れる”ということなので、より速くは振れるけれど、それに反して正確さが犠牲になる。打感も軽く、ビシッと当たっている感じがないため、インパクトでボールが押しきれず、弱々しい球筋になってしまうのだと思います」
―他社の飛び系アイアンと比べてどう?
「他社モデルよりも弾道は高めで、比較的にアイアンというよりは、ユーティリティを打っているような印象を受けます。やさしいアイアン型ユーティリティと言ってもいい印象。他の飛び系アイアンはもう少し低い強弾道で、クイっと下から伸びていきますが、『エピック MAX FAST アイアン』は打ち出しから高く上がり、そのまま落ちずに伸びていく弾道です」
―どのような人向き?
「HSをいまよりもっと上げたくて、飛距離を伸ばしたい人向き。50m/s台ではシャフトを替えて調整しても、使用するのは難しいでしょう。いまのスイングのまま、力まずに軽く振っても飛距離を出したい40m/s台前後の人。男性だけではなく女性にもフィットしてくれるアイアンだと思います」
HS対象外の万振り 予想通りの△評価【総合評価3.9点】
【飛距離】4.5
【打 感】3.5
【寛容性】4.0
【操作性】3.5
【構えやすさ】4.0
・ロフト角:26度(7I)
・シャフト:スピーダー エボリューション for Callaway(硬さR)
・使用ボール:川口グリーンゴルフ専用レンジボール
取材協力/トラックマンジャパン株式会社、川口グリーンゴルフ
■ 万振りマン プロフィール
登録者2万人超えのフルスイング系YouTuber。2017年よりYouTubeにて「-Mr.FULLSWING MEN-万振りマン」チャンネルを開設し、数多くの試打動画をアップ。豪快なフルスイングが話題を呼び、人気に火がつく。日本プロドラコン協会(JPDA)B級プロライセンスを取得。