ことしはアイアン当たり年! HS40未満プロ西川みさとが選ぶベスト3
HS30m/s台におすすめの2021年モデルは!?
シャープな見た目ながら飛距離性能に優れた中空構造、バランスの整ったツアー系シリーズの最新作など、2021年は例年以上に秀逸モデルのアイアンがそろった。その中でも頭ひとつ抜け出たモデルはどれなのか。「クラブ試打 三者三様」出演者の3人に、ひと足早い2021年の振り返りとしてベスト3を挙げてもらった。1Wのヘッドスピード(以下HS)40m/s未満の女子プロ・西川みさとが選ぶNo.1アイアンは!?
「今回のランキングは、十分な飛距離性能を持ち合わせているものの、一般的な飛び系のようにガンガン前に飛ぶ印象ではないモデルを選びました。ドライバーのヘッドスピード平均35~36m/sでも高さがしっかり出て、グリーンを上から攻められる、ボールが止まってくれるイメージがもてるアイアン。また、見た目が大型ではなく、精悍で構えやすい点も考慮しました」
第3位:PC-3 アイアン(フォーティーン)
「やさしいアイアンであるのに、それほどボテッとした形状になっていないところ、すっきりしたシルエットに好印象を受けました。構えて上から見たときに、フェース面が何も邪魔されずに見えやすい。『フォーティーン』という、どこか中上級者向きイメージのあるブランド色を払拭する、完全なエンジョイゴルファー向きモデルです」
第2位:スリクソン ZX4 アイアン(ダンロップ)
「高さが出て、とても飛んでいる印象を受けるアイアン。一般的な飛び系アイアンよりも、おとなしく飛ぶ弾道が美しく見え、コーナー初の【飛距離】評価5点満点をつけました。ただ、数十年ぶりに試打した4番アイアンは予想通りの結果に…。ここまで飛ばせるモデルであれば、6番までで十分かなと思わせてくれる性能に感じました」
第1位:エピック MAX FAST アイアン(キャロウェイ)
「とにかく総距離165.7yd(7I)は納得の数値です。試打前にCMを見ていただけの印象では『それほど飛ぶのかな?』と信じがたい心境ではいたものの、実際その通りの結果に脱帽。飛距離性能もさることながら、見た目のスッキリ感や高さで止める実戦向きな性能も含め、総合的で1位だったなという印象です」
■ 西川みさと プロフィール
1977年7月10日生まれ、埼玉県出身。専大時代の1998年に「日本女子学生選手権」で優勝。大山志保・古閑美保らとともにナショナルチームで海外大会に出場した。2002年のプロテスト合格後は、飛距離こそ出ないものの、ショートウッドを巧みに使う技巧派として、美しいスイングを武器にレギュラーツアーで人気を集めた。