タイトリスト T200 アイアンを万振りマンが試打「操作性は前作のほうが上」
タイトリスト 「T200 アイアン」の評価は!?
タイトリスト「T」シリーズの中でも、最も大きく変化した印象がある「T200 アイアン」。新開発の高弾性ポリマーを使ったテクノロジー「マックスインパクト 2.0」により、シャープで小ぶりな見た目に反して飛距離性能を高め、同社は“上級者向けディスタンスアイアン”と位置づける。そんな今後の主流になり得る先駆的モデルを、ヘッドスピード(以下HS)の異なる有識者3人が採点。フルスイング系YouTuber・万振りマンの評価は!?
「『T100』との大きな違いに戸惑いも…」
―率直な印象は?
「『T100』と比べて、ヘッドの重さがとても気になりました。同シリーズとして、見た目はあまり変わらないのですが、振り抜き感が全然違います。グリーンへの攻め方が変わってしまうほど、大きな違いを感じました」
―グリーンへの攻め方が変わる…?
「はい。『T100』シリーズは操作性を含め、弾道を自分でつくることができるモデルです。グリーンに止めるときも、高さや弾道、スピンコントロールも自らが決めて狙い打てる特徴があります。一方の『T200』は、ヘッドが効いている分、どんな打ち方をしても弾道の高さは必ず出ます。スピンコントロールで止めるよりも、打ち出しからドーンと高く出て、落下角度で止めるアイアン。オートマチックな動きが求められます」
―オートマチックな動きが求められる?
「はっきりと高さを出して、グリーンを上から攻める性能と言ってもいいと思います。前作『T200 アイアン(2019年)』と比べても、その変化は感じられました」
―前作と比べて違う部分は?
「前作はバックフェースの見た目からしてメカっぽさがあり、今作のほうがシャープな印象を受けるのですが、インパクト前後の振り抜きやすさは前作のほうが上。ヘッドの重さをそれほど感じず、操作性は高いように感じます。ヘッドの効き具合が抑えられていて、適度な振り心地。今作と打ち比べると、その差は明らかでした」
―飛距離重視になった?
「飛距離に特化していると言えばその通りなのですが、より飛距離を想定するなら『T300』という選択肢があるわけで、正直に言うとここまで重くする必要があったのかな…という感想。『T200』に求める性能が個人的に違うだけなのかもしれませんが、予想以上のヘッドの重さに戸惑う人は多いのではないでしょうか。ただ、従来のイメージを持っていない人なら、すんなり打ちやすさのみの好印象で、良いイメージがもてると思います」
―どのような人向き?
「総重量の表示以上にヘッドの重みがあるため、パワーのある男性ゴルファー向きと言えます。年齢層で区分けするのは難しいですが、シニア層よりは若年層向き。これから本格的にゴルフを始めようというゴルファーが手に取って、長く使い続けられる性能に仕上がっていると思います」
操作性3.5点△がネックに…【総合評価4.0点】
【飛距離】4.5
【打 感】4.0
【寛容性】4.0
【操作性】3.5
【構えやすさ】4.0
・ロフト角:31度(7I)
・シャフト:NSプロ 880 AMC(硬さS)
・使用ボール:川口グリーンゴルフ専用レンジボール
取材協力/トラックマンジャパン株式会社、川口グリーンゴルフ
■ 万振りマン プロフィール
登録者2万人超えのフルスイング系YouTuber。2017年よりYouTubeにて「-Mr.FULLSWING MEN-万振りマン」チャンネルを開設し、数多くの試打動画をアップ。豪快なフルスイングが話題を呼び、人気に火がつく。日本プロドラコン協会(JPDA)B級プロライセンスを取得。