クラブ試打 三者三様

タイトリスト T300 アイアンを万振りマンが試打「飛び系の中でも飛ぶほう」

2021/10/30 05:00

タイトリスト 「T300 アイアン」の評価は!?

タイトリスト三兄弟アイアンの最後を飾るのが、抜群の飛距離性能と安定感を誇る「T300 アイアン」。ミッドサイズで安心感のある形状と、新開発の高弾性ポリマーを使ったコア、さらに前作比40%増量の高比重タングステン内蔵により、芯を外しても飛距離が落ちず、大きな慣性モーメントで高い直進性と安定したキャリーを生むという。そんなTシリーズの“飛び担当”を、ヘッドスピード(以下HS)の異なる有識者3人が採点。フルスイング系YouTuber・万振りマンの評価は!?

「イメージがガラッと変わるほど飛ぶ」

ややフェード弾道で予想以上に飛距離が伸びていた

―率直な印象は?
「いやー、とにかく飛びますね(平均飛距離:7Iで189yd)。いままでのタイトリストのイメージがガラッと大きく変わってしまうほど、飛んでいるように感じます。インパクトでの弾き感は、いままでのモデルと比べても1、2を争うほど、強いモデルに進化した印象を受けます」

新採用の高比重タングステン(D18)を前作比40%増量

―以前はどんなイメージ?
「タイトリストアイアンといえば玄人ゴルファーに愛される、言わば上級者向けという難しい印象でしたが、ここまでやさしく飛距離が出せる『T300』なら、メーカー名を隠して打った場合、確実に分からないと思います。飛距離性能は想像以上。ただし、その分スピン量が少なく、高さを出さないとグリーンに止まらない部分は、少し不安要素に感じます」

進化した「マックスインパクト 2.0」により 高い初速性能とより良い打感を実現

―他社の「飛び系アイアン」と比べてどう?
「飛び系アイアンのカテゴリーの中でも、間違いなく飛ぶ部類に入ると思います。スピン量を気にするようなら、最初からロングアイアンだけ単品で入れ、ユーティリティ感覚で使ってみるのもアリだと思います。それほど飛距離面ではピカイチと言えます

左が21年 右が19年モデル。ディテールは少し変わったものの大きな形状の変化はなし

―前作「T300 アイアン(2019年)」と比べてどう?
「前作のほうが、打感や構えた印象は私の好みでした。今作は飛距離に特化している分、弾き感が強すぎてしまい、どうしても制御不能と感じてしまう部分が気になります。特にタテ距離でのミスが減らせるという点で、前作のほうが寛容性に重きを置いている印象です。スピンコントロールもしやすく、確実にグリーンを攻めることを考えると、私は前作のほうがスコアに直結するように感じました」

ソール幅は広めでミスヒットの強さを印象づける形状

―操作性は低め?
「まぁ、そうですね。操作性は確かに低め(【操作性】評価3.5点)です。ただ、Tシリーズの中でも飛びを追求した『T300』であるなら、そもそもボールを曲げて打つという特色は求めていない。直進性と飛びにスタンスを置き、性格がわかりやすくなった感じ。そういう面で、振り切った感が前作よりもあるので、選びやすくなった人は多いかもしれません」

前作T300の平均飛距離は178.3yd 約11yd伸びた結果に

―どのような人向き?
「タイトリストをこれから使ってみたい、タイトリストでゴルフを始めてみたいと思っているゴルファー向き。それほどやさしさを感じるアイアンです。同社の入門クラブとして適任なモデルと言えるのではないでしょうか」

飛距離は5点満点◎【総合評価4.1点】

【飛距離】5.0
【打 感】4.0
【寛容性】4.0
【操作性】3.5
【構えやすさ】4.0

・ロフト角:29度(7I)
・シャフト:NSプロ 880 AMC(硬さS)
・使用ボール:川口グリーンゴルフ専用レンジボール

取材協力/トラックマンジャパン株式会社、川口グリーンゴルフ

■ 万振りマン プロフィール

登録者2万人超えのフルスイング系YouTuber。2017年よりYouTubeにて「-Mr.FULLSWING MEN-万振りマン」チャンネルを開設し、数多くの試打動画をアップ。豪快なフルスイングが話題を呼び、人気に火がつく。日本プロドラコン協会(JPDA)B級プロライセンスを取得。

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