クラブ試打 三者三様

ゼクシオ エックス アイアンを万振りマンが試打「JPXに近くて好印象」

2021/12/04 08:51

ダンロップ 「ゼクシオ エックス アイアン」の評価は!?

12月11日に発売される12代目「ゼクシオ」シリーズ。今回は、アスリートモデル寄りの「エックス(X-eks)」シリーズから「ゼクシオ エックス アイアン」を取り上げる。「ゼクシオ エックス ドライバー」には従来にない革新的なテクノロジーが搭載されたが、果たしてアイアンはどのように生まれ変わったのか!? ヘッドスピード(以下HS)の異なる有識者3人が採点。フルスイング系YouTuber・万振りマンの評価は!?

「時代にマッチしたイマドキ性能」

フェード弾道で高さも曲がり幅も抑えたイメージ通りの結果に

―率直な印象は?
「弾道も扱いやすさもとてもしっくりくる感覚で、上々の評価です。自分のスイングに合っていて、イメージ通りの球筋が出ます。現在のマイクラブがミズノ『JPX』シリーズで、少しやさしめのヘッドにしっかりめのシャフトという組み合わせなのですが、『エックス』のヘッドと純正シャフトは、そのコンセプトにすごく近い印象を受けます」

マイクロレーザーミーリングで濡れたときでも安定したスピン量を実現

―「JPX」も多くのツアープロが使用していますよね?
「はい。以前のように、プロもマッスルバック一択という時代ではなくなり、やさしいヘッドを求めている選手が増えました。HSの速い海外選手らがやさしさを求めるのであれば、パワーのないアマチュアゴルファーが使わない手はないと思います。そのようなイマドキの流れにマッチしているのが、この『エックス』と言えるのではないでしょうか」

フレックス表示の横に重量帯までもきちんと記されている

―純正シャフト「Miyazaki AX-2」はしっかりめ?
「そうですね。全体的にスチールシャフトのような印象で、しっかりとした振り心地が味わえます。そのうえで、インパクト前後に少しカーボンの手ごたえというか、しなりを含めた強い球を押し出せる感覚があります。しっかりとした特性の中でも、より飛距離性能に特化した面白いシャフトに仕上がっています」

フェース素材に新たな特殊鋼を使った「エックス」とチタンの「12」

―「ゼクシオ 12 アイアン」と比べると?
「『12』はドライバーと同様にヘッドが効いていて、純正シャフト(ゼクシオ MP1200)は『エックス』のMiyazaki AX-2よりもやわらかいです。もう少しヘッドが走ってくれたほうが、(1Wの)HS40台後半や50m/s台の人に合わせやすいと言えます。高さを出して高スピンで止める初級者モデルが『12』、飛距離と操作性を両立させたアスリートモデルが『エックス』という構成で、きっちり線引きされたラインアップとなっています」

バウンス角をやや大きくしたV字ソールで抜け感◎

―ソールの抜けはどう?
「振り抜きがすごく気持ち良かったです。人工芝のマット上なので判断しにくいですが、インパクト前後でしっかりソールが滑ってくれるので、引っかかる心配はなし。振り抜き感が気持ちいいので、フィニッシュがイメージ通りに決まります。V字型のソールが、スイング中での気持ち良さにつながっているように感じました」

「このやさしさは必ずスコアに直結してくれる」と太鼓判を押す万振りマン

―どのような人向き?
「いま現在、私が類似モデルを使っているということもあるのですが、このようなやさしいポケットキャビティ+アスリートモデルのシャフトという組み合わせは、どのレベルのゴルファーにもおすすめしたいセッティングです。エースアイアンのセット以外に、もうワンセットでそろえるのは難しいかもしれませんが、一度は試してもらいたいモデル。まずはそのミスヒットへの強さを感じて、購入するべきかどうかを判断してほしいと思います」

アイアン評価の最高レベル【総合評価4.7点】

【飛距離】4.5
【打 感】4.5
【寛容性】4.5
【操作性】5.0
【構えやすさ】5.0

・ロフト角:29度(7I)
・シャフト:Miyazaki AX-2(硬さS)
・使用ボール:川口グリーンゴルフ専用レンジボール

取材協力/トラックマンジャパン株式会社、川口グリーンゴルフ

■ 万振りマン プロフィール

登録者2万人超えのフルスイング系YouTuber。2017年よりYouTubeにて「-Mr.FULLSWING MEN-万振りマン」チャンネルを開設し、数多くの試打動画をアップ。豪快なフルスイングが話題を呼び、人気に火がつく。日本プロドラコン協会(JPDA)B級プロライセンスを取得。

ダンロップ
発売日:2021/12/11 参考価格: 115,500円