クラブ試打 三者三様

ATTAS KINGを西川みさとが試打「ATTASイメージが変わる」

2022/04/12 05:00

USTマミヤ「ATTAS KING」の評価は!?

人気シリーズUSTマミヤ「ATTAS(アッタス)」から、13代目として登場した「ATTAS KING」。中元部分には復元力の強い4軸カーボンを採用し、先端には高弾性高強度素材「M40X」を取り入れた、暴れずにつかまる先調子モデルとして話題だ。そんな“つかまりキング”を、ヘッドスピード(以下HS)の異なる有識者3人が採点。まずはHS40m/s未満の女子プロ・西川みさとが試打評価を行った。

「『ステルス』との組み合わせが絶妙◎」

左右のブレなくほとんどストレートの弾道で方向性の良さを証明

―率直な印象は?
「初めに試打した際は、キックポイントが明確に分からないほど、いろいろな要素を感じました。実際の表記が『先調子』と聞いて驚いたほど、中元部分もしっかりしている印象。タイミングの取りやすい元調子の要素も少し感じられます

キャッチコピーは『4軸がもたらす かつてないつかまり』

―特性は走り or 粘り系?
「粘るよりは少し走るような気はします。ただ、単純に何系とは言い切れないほど、いろいろな要素を感じる特性ですが、全体的にはスッキリした振り心地。どこが粘ってどこが走ってと、一部分が主張しすぎるのではなく、全体的にバランスが良く、マイルドな振りやすさ。これまでの先調子のイメージにはない、新しいフィーリングで振り切れるシャフトです」

4軸織物を手元部分に使用することでやわらかい打感と振りやすさを演出

―新しいフィーリング…?
「はい。これまでの『ATTAS』シリーズは個性が強く、独特なしなり方をするモデルが多かったのですが、『KING』はそのイメージが変わるほど、スッキリした性格です。ヘッドの相性をそれほど選ばないシンプルさを持っており、しかも走り感が全くないわけではない。つかまりの良いテーラーメイド『ステルス HD ドライバー』との組み合わせが、特にマッチしていたことも、高評価につながった要因といえます」

つかまりやすさを意識した「HD」との組み合わせはベストマッチ

―「ステルス HD」との相性の良さはどんな点?
「両方とも、お互いに邪魔をしていない感じが絶妙です(笑)。走り感も粘り感もある中で、『HD』のつかまり感がより素直に感じられ、『KING』の個性も死んでいません。適度な関係性を保ちながら、それぞれの役割を生かし切っている。外見の色味が、ブルーとレッドで合わないところは少し残念ですが、それでも実戦ですぐに使ってみたい組み合わせです」

重さ50g、チップ径:8.50mm、トルク:5.4、調子先調子 ※全て4Sの場合

―他モデルのヘッドとも合う?
「4(硬さS)であるなら、どんなヘッドでも合う気がしました。重さが異なるとしなり方も変わってくるので、使用していないモデルの相性は断定できませんが、この4Sは、いま市販しているドライバーヘッドであれば、タイプを選ばない。これほどシンプルでどれにでも合うイメージは、『ATTAS』シリーズには持っていなかったので、結構驚いています」

「先は暴れず素直な動きをしてくれるクセのなさ」と西川

―どのような人向き?
「40g台からのラインアップを考えれば、女性ゴルファーでも問題なく扱えるシャフトでしょう。今回使用したフレックスSでも、シビアな硬さを感じなかったので、HS30m/s台の方でも4Sは扱えると思います。特に『ステルス HD』との組み合わせを一度、試してみてほしいです」

単純な走り系ではない点を評価【総合評価4.2点】

【走り感】4.5
【粘り感】4.0
【寛容性】4.0
【操作性】4.5
【デザイン】4.0

・使用モデル:4(硬さS)
・使用ヘッド:テーラーメイド ステルス HD ドライバー(ロフト角10.5度)
・使用ボール:川口グリーンゴルフ専用レンジボール

取材協力/トラックマンジャパン株式会社、川口グリーンゴルフ

■ 西川みさと プロフィール

1977年7月10日生まれ、埼玉県出身。専大時代の1998年に「日本女子学生選手権」で優勝。大山志保古閑美保らとともにナショナルチームで海外大会に出場した。2002年のプロテスト合格後は、飛距離こそ出ないものの、ショートウッドを巧みに使う技巧派として、美しいスイングを武器にレギュラーツアーで人気を集めた。

UST マミヤ
つかまる、キング。
発売日:2021/11/12 参考価格: 44,000円