クラブ試打 三者三様

ATTAS KINGを万振りマンが試打「『ステルス』をより実戦向きに」

2022/04/16 05:00

USTマミヤ「ATTAS KING」の評価は!?

人気シリーズUSTマミヤ「ATTAS(アッタス)」から、13代目として登場した「ATTAS KING」。中元部分には復元力の強い4軸カーボンを採用し、先端には高弾性高強度素材「M40X」を取り入れた、暴れずにつかまる先調子モデルとして話題だ。そんな“つかまりキング”を、ヘッドスピード(以下HS)の異なる有識者3人が採点。フルスイング系YouTuber・万振りマンの評価は!?

「安定感プラス"ちょい飛び”に貢献」

飛距離には反映されなかったが(平均276.4yd)強弾道で飛んでいた

―率直な印象は?
「フルスイングしても暴れず、ボールが左右に散らばらない強みはありますが、それ以上に狙い通りの場所に、思った通りの弾道で飛ばせるメリットを感じます。そういう意味で、【操作性】の評価を5点満点とさせていただきました」

走り系にありがちな当たり負けやシャフトのブレを抑えた「HTTテクノロジー」を採用

―どのような特性?
「走り感よりも、粘り感が多少ある印象です。切り返しでのタイミングが非常に取りやすく、ダウンスイングからインパクトにかけて走るというよりは、しなり戻るスピードが早い。シャフト全体のしなり量の大きさで飛ばしたいゴルファーに最適です」

スペックは4R~7Xまで 豊富なラインアップ

―タイミングは取りやすい?
「はい、イメージ通りにシャフトが戻ってくれるので、タイミングが取りやすいです。スペックを6Sから4Sに替えた際はスピン量が増え、やや吹け上がった球にはなってしまいましたが、ロフト角を立ったもの(『ステルス ドライバー』の場合:10.5度から9度)に変更し、よりスピン量の少ないヘッドに替えれば問題なし。『KING』のタイミングの取りやすさを生かすには、あとは調整次第だと感じました」

「6Sと『ステルス』ロフト角10.5度の組み合わせがベスト」と万振りマン

―実戦向きなのはやや重めのスペック?
「そうですね、軽めよりも重めのほうが合う気はします。方向性を確保しつつ、少し飛距離アップを手助けしてくれる特性のため、スイングに合った重さ&硬さを素直に選ぶべきでしょう。『ステルス』のヘッドがもつ安定感をキープしながら、“飛び”をちょっとプラスさせたい人におすすめなシャフトです」

「ローグ ST MAX LS」ヘッド体積455cc、ロフト角9と10.5度、純正TENSEI(S)は約55g

―「ステルス プラス ドライバー」のヘッドであればもっと飛ぶ?
「私はもう少しスピン量を減らしたいので、テーラーメイドで選ぶなら『ステルス プラス』になると思います。もっと飛距離を重視するなら、コブラ『キング LTDx LS ドライバー』といったロースピンに特化したモデル。または『ローグ ST MAX LS ドライバー』と組み合わせれば、より安定感を増しつつ飛距離もアップできるため、平均点の高い飛ばせるセッティングになる気がします」

「ブンブン振り回すタイプより実戦向きを求める人向き」と万振りマン

―どのような人向き?
「4Sまでのスペックなら、非力な女性やシニアゴルファー向き。それ以上の重さのモデルを使用するなら、私のような腕力で強引に振りまくるタイプよりも、スイングが固まっている中上級者向きといえます。安定感のある弾道を求めながら、いまよりも少しだけ飛ばしたいゴルファーに使っていただきたいです」

ヘッドとの好相性が吉と出る結果に【総合評価4.4点】

【走り感】4.0
【粘り感】4.5
【寛容性】4.5
【操作性】5.0
【デザイン】4.0

・使用モデル:4、6(どちらも硬さS)
・使用ヘッド:テーラーメイド ステルス ドライバー(ロフト角10.5度)
・使用ボール:川口グリーンゴルフ専用レンジボール

取材協力/トラックマンジャパン株式会社、川口グリーンゴルフ

■ 万振りマン プロフィール

登録者2万人超えのフルスイング系YouTuber。2017年よりYouTubeにて「-Mr.FULLSWING MEN-万振りマン」チャンネルを開設し、数多くの試打動画をアップ。豪快なフルスイングが話題を呼び、人気に火がつく。日本プロドラコン協会(JPDA)B級プロライセンスを取得。

UST マミヤ
つかまる、キング。
発売日:2021/11/12 参考価格: 44,000円