TW757 Type-D ドライバーを万振りマンが試打「シャフト暴れが気になる」
本間ゴルフ「TW757 Type-D ドライバー」の評価は!?
ソール部分にカーボンで覆った溝「カーボンスロット」を搭載した本間ゴルフ「ツアーワールド TW757」シリーズ。カーボンの新たな可能性を提唱する新モデルは、果たしてどのような飛びを生むのか!? 今回はつかまり重視型「TW757 Type-D ドライバー」を、直進性重視型「TW757 Type-S ドライバー」と比べつつ、ヘッドスピード(以下HS)の異なる有識者3人が採点。フルスイング系YouTuber・万振りマンの評価は!?
「シャフトが合えば… と思わせる高性能モデル」
―率直な印象は?
「そうですねー…。純正シャフト『VIZARD for TW757』(硬さS)をカスタムして、もう一度チャレンジしたいドライバーです。スピン量はそれほど多くはなく(平均2781rpm)、弾道の高さも理想的。ただ、もう少し初速を出したかった(平均70.4m/s)ので、シャフトさえアジャストすれば… と思わせるモデルでした」
―どのようなシャフトであれば合う?
「強振しようと切り返した際、シャフトが暴れて、やや安定感がなかった印象。もう少しシッカリ感のある粘り系シャフトと合いそうな気がします。例えば、切り返しで粘り、タメをつくってからしなり戻りの速さを生む三菱ケミカル『ディアマナ PD』。HSの速いスイングに対しても、素直に反応してくれるUSTマミヤ『ATTAS KING』との相性は良い気がします」
―「Type-S」との違いは?
「『Type-D』と比べてサイズ感は小ぶりで、ウエイトは前方・後方に1個ずつ配置されていたので、見た目からはロースピン性能に特化したタイプというイメージが湧きます。ですが、実際は他社のロースピンタイプと比べて、スピン量は極端に抑えられてはいなかったので、とにかく強弾道を狙えるというよりは、程よい強さで直進性を重視したモデルなのかなという印象です」
―やはりアベレージ向きではない?
「そうですね。シャフトバランス表示“D2”の割には、ヘッドが重く感じられ、アスリートゴルファーが頑張って使えるレベルの性能かなという印象です。ツアーモデルということで納得ですが、ヘッドと純正シャフトを合わせた場合は、ツアープロが使うにはやや低スペックという感じ。対象ユーザーのイメージでは、カスタム必須のツアープロモデルといったところでしょうか」
―そこまでシャフトのしなり量が大きい?
「はい。ちょっとリリースが早くなってしまうというか、切り返しでパワーがたまり切らない動きの大きさを感じます。ただ、実際にはスピン量はそこそこの数値で、理想に近い弾道は出ていたので、ヘッド自体が悪いわけではありません。決してポテンシャルが低いのではなく、シャフトを替えれば絶対に高評価になると思わせる高性能なドライバーです」
―どのような人向き?
「最低でも週1回はラウンドをして、筋力トレーニングも行っているような、パワーのある男性ゴルファー向き。そのくらいアスリート志向が強くないと、このヘッドの重さには耐えられないでしょう。ただ、そういう人に対しては、純正シャフトのままだと低スペックなので、カスタムを提案したい一本です」
純正はミスマッチ△ 点数は伸び悩み…【総合評価3.9点】
【飛距離】4.0
【打 感】4.0
【寛容性】3.5
【操作性】4.0
【構えやすさ】4.0
・ロフト角:10.5度
・使用シャフト:VIZARD for TW757(硬さS)
・使用ボール:川口グリーンゴルフ専用レンジボール
取材協力/トラックマンジャパン株式会社、川口グリーンゴルフ
■ 万振りマン プロフィール
登録者2万人超えのフルスイング系YouTuber。2017年よりYouTubeにて「-Mr.FULLSWING MEN-万振りマン」チャンネルを開設し、数多くの試打動画をアップ。豪快なフルスイングが話題を呼び、人気に火がつく。日本プロドラコン協会(JPDA)B級プロライセンスを取得。