クラブ試打 三者三様

TB-7 フォージド アイアンを万振りマンが試打「スピンを意識して振るべき」

2022/06/11 05:00

フォーティーン「TB-7 フォージド アイアン」の評価は!?

シャープな見た目とやさしい性能を併せ持つフォーティーン「TB」シリーズ。2作目となる「TB-7 フォージド アイアン」は、前作「TB-5」よりも形状をコンパクトにシェイプし、バックフェースの肉厚変化を強調させることで、打感をより向上させたという。そんな新世代の軟鉄鍛造モデルを、ヘッドスピード(以下HS)の異なる有識者3人が採点。フルスイング系YouTuber・万振りマンの評価は!?

「アベレージにはやや難… 中上級者向き」

他2人と同じような弾道 やや低い点が気になるところ

―率直な印象は?
「サイズは小ぶりで、ソール幅は狭く、見た目は明らかに上級者向けという雰囲気です。実際に打ってみると、ボールのつかまりや上げやすさを感じられ、見た目ほどシビアではありません。それでも、やはり中上級者向けであることは確かだと思います」

コンセプトは『やさしすぎない 難しすぎない』だが…

―見た目の印象が大きい?
「そうですね。小ぶりであることに加え、トップブレードが薄めの構造なので、実際はミスヒットに強い性能ですが、構えたときの不安は大きいです。外見と性能のギャップを生むコンセプトは分かるのですが、見た目が若干シビア過ぎる気がします

TB-5よりシアターブレードを厚肉化し より芯のある打感を実現

―打感の評価は?
「とてもやわらかいです。やわらかさに定評のあるミズノのマッスルバックに似たフィーリング。芯に当たったときと、そうでないときの打感の差が小さく、とても再現性が高い。ヘッドサイズは小ぶりですが、フェースの幅に収まれば、ミスヒットにならないと思わせる寛容性の高さを感じます」

傷に強く美しさを持続する「プレシジョン・フォージング加工」を採用

―他社の複合素材アイアンと比べてどう?
「しっかり振ればそれほど変わらないのですが、軟鉄鍛造の『TB-7』は打感がやわらかい分、飛距離性能は少し落ちます。きちんとコンタクトし、十分ボールにスピンをかけていかないと、高さが出ないし、飛距離も出ない。よりオートマチックな性能のピン『i525 アイアン』に比べ、自分で球筋を考えて打っていく必要性を感じました」

#7 ロフト角30度、ライ角62度、長さ37.25インチ、重さ417g、バランスD1.5

―最適なグリーンの攻め方は?
「直進性はあるので、右から左からというよりも、直線的に狙っていけばいいと思います。ただ、自分の頭の中でこれだけスピンをかけ、これだけ高さを出すというイメージを明確に持っておかないと、縦の距離が合わなくなる。落とし所をきちんと狙って打つべき。というか、狙って打っていかないといけないマニュアルさを感じます」

「直進性が高く狙いやすい。もう少しオートマチックさがあれば…」と万振りマン

―どのような人向き?
「ショット前から、弾道イメージをしっかり持っている中上級者向き。普段打っている球筋を把握し、常にそれを再現しようと意識できる人。コースマネジメントを頭に入れながら、弾道を設計できる中上級者=アスリートゴルファー限定ではないでしょうか。“アスリートからアベレージまで”というメーカーが提示するターゲット層とは、少し異なる気がしました」

飛距離と構えやすさが3.5点△【総合評価4.1点】

【飛距離】3.5
【打 感】4.5
【寛容性】4.5
【操作性】4.5
【構えやすさ】3.5

・ロフト角:30度(7I)
・使用シャフト:NSプロ モーダス3 ツアー105(硬さS)
・使用ボール:川口グリーンゴルフ専用レンジボール

取材協力/トラックマンジャパン株式会社、川口グリーンゴルフ

■ 万振りマン プロフィール

登録者2万人超えのフルスイング系YouTuber。2017年よりYouTubeにて「-Mr.FULLSWING MEN-万振りマン」チャンネルを開設し、数多くの試打動画をアップ。豪快なフルスイングが話題を呼び、人気に火がつく。日本プロドラコン協会(JPDA)B級プロライセンスを取得。

フォーティーン
やさしすぎない、難しすぎない。
発売日:2022/04/21 参考価格: 132,000円