GLIDE 4.0 ウェッジを万振りマンが試打「バンカー対応力が向上」
ピン「GLIDE 4.0 ウェッジ」の評価は!?
ピンのウェッジシリーズ「GLIDE」の最新モデルとなる「GLIDE 4.0 ウェッジ」。ヘッドに内蔵された樹脂素材「エラストマーCTP」を前作よりも拡大し、心地よい打感と打音を追求しつつ、ヘッド周辺に重量配分した設計によって、ミスヒットへの寛容性を高めた。そんな“ブレないヘッド"を、ヘッドスピード(以下HS)の異なる有識者3人が採点。フルスイング系YouTuber・万振りマンの評価は!?
「バウンスの存在感が強い」
―率直な印象は?
「あらゆるライから対応可能なSグラインドと、バンカーショットに特化したEYE2グラインドを試しましたが、ソール形状の違いでこれほど変わるのかと思えるほど、かなり印象が違うことに気づきました。形状の違いを感じるということは、かなりバウンスの存在感が強めということ。バンカーでの対応力は向上したものの、他の部分で少し不安を抱いてしまいそうです」
―不安を抱く…?
「はい。バンカー対応力が向上している=打ち出し角の高さを出すための性能には特出しているのですが、逆に回転数や操作の部分でできることが減ってしまう。『GLIDE』という名称通り、ソール形状の違いを打ち出し、バウンスの存在感が増したことで、他の部分の性能を感じることができなかった、というのが正直な感想です」
―それほどバンカー対応力が向上している?
「マット上なので判断しにくいですが、とにかくバウンスの存在が際立っているため、他モデルと比べてバンカーでの脱出率は高いでしょう。特にEYE2は、ウェッジというよりもバンカーショットにだけに対応した、独立したクラブといえるほどです」
―「GLIDE 3.0 ウェッジ」と比べると?
「ほとんど性能は同じに感じられます。『―4.0』のほうがスピン性能が上がった、打感がやわらかくなったということはなさそうです」
―スピン性能は?
「個人的な見解ですが、バウンスを強く感じるということは、その分スピン性能が若干落ちてしまう気がします。バウンスの存在感が際立つということは、ボールがフェースに乗る前にバウンスが地面に当たり、ボールが高く上がり、スピンがかかる前に高い球になってしまうということ。バンカー対応力が上がった半面、花道やラフ、いろいろなライからの対応力はどうかな? と思ってしまいました…」
―どのような人向き?
「バンカーが苦手な人向き。クラブ全体の重さを感じられるので、極端なことをいえば、砂上に振り下ろすだけでバウンスが効いて容易にバンカーから脱出できる。特にEYE2 グラインドは、どんなバンカーでも対応できるモデルといえそうです」
バンカー対応力4.5点以外は全て4.0点【総合評価4.1点】
【スピン性能】4.0
【打 感】4.0
【抜け感】4.0
【バンカー対応力】4.5
【構えやすさ】4.0
・ロフト角:52度(バウンス12度/Sグラインド)、58度(10度/S、8度/EYE2)
・使用シャフト:NSプロ モーダス3 ツアー115(硬さS)
・使用ボール:川口グリーンゴルフ専用レンジボール
取材協力/トラックマンジャパン株式会社、川口グリーンゴルフ
■ 万振りマン プロフィール
登録者2万人超えのフルスイング系YouTuber。2017年よりYouTubeにて「-Mr.FULLSWING MEN-万振りマン」チャンネルを開設し、数多くの試打動画をアップ。豪快なフルスイングが話題を呼び、人気に火がつく。日本プロドラコン協会(JPDA)B級プロライセンスを取得。