クラブ試打 三者三様

スパイダー GT TM1/2 パターを西川みさとが試打「情報量が多過ぎる」

2022/08/02 05:00

テーラーメイド「スパイダー GT TM1/2 パター」の評価は!?

テーラーメイド「スパイダー」の最新作「GT」シリーズに、トラス(TRUSS)構造の三角形ホーゼルを装着した「スパイダー GT TM1/2 パター」が登場した。人気シリーズの機能を融合させることで、寛容性と安定性を併せ持つモデルに仕上がっているという。そんな話題のパターを有識者3人が採点。まずは女子プロゴルファーの西川みさとが試打評価を行った。

「あえてドッキングさせなくても…」

※5mの距離で検証

―率直な印象は?
「人気の『スパイダー』と『トラス』を1個のモデルにするという点に、やや抵抗感を抱いてしまいます。それぞれの機能が良いことは分かるのですが、合わせることで、アドレスした際に情報量が多くて困惑してしまいました…

「スパイダー GT」シリーズの追加モデルとして登場した「ブラック TM1/2」

―情報量が多くて困惑…?
「実際に打ってみると、シンプルで扱いやすく、打ちやすさに何も支障はありません。ただ、構えたときに、ツノ型のスパイダー形状にトラス構造のネックと特徴があり過ぎて、目移りしてしまいました。特にクランクネックの『TM1』は、センターシャフトの『TM2』よりも懐(ふところ)が広い分、ボールをセットしたあとにいろいろ考え過ぎて、神経をすり減らしてしまうように感じます」

フェースのねじれを抑えてボールの直進性を向上させる「トラスホーゼル」

―どちらかを選ぶなら「TM2」?
「そうですね。センターシャフトの『TM2』のほうがアバウトに、それほど悩む心配がなく構えられます。(上からだと)ネックがややヒール寄りに見え、センターシャフトが苦手という人にもおすすめです。当たり負けしないトラス構造のネックが、大型マレットのスパイダーヘッドの安定感を促進し、ミスヒットにとても強い印象を受けます」

TPUとアルミニウムの複合素材で作られた「Pure Roll 2 インサート」

―寛容性は高い?
「『スパイダー GT』のヘッドとトラス構造のネックが、ともに“ブレにくさ”を持つことで寛容性は倍増している感覚です。見た目には情報量の多さがマイナス点に映りますが、性能としてはプラス要素が多いことを実感しました」

ネックがヒール寄りに配されたTM1(左)とセンターのTM2(右)

―他の「スパイダー GT」シリーズと比べると?
「構えると、フェース面と『トラス』構造の面が一体化しているので、他モデルよりも大きな“面”をイメージできます。そのため、ボールに強くインパクトできるイメージが湧く。打感はあまり変わらないと思いますが、より当たり負けしない分、強くヒットしやすい印象です」

「大変失礼な言い方ですが… ややゴチャゴチャして見えてしまう」と西川

―どのような人向き?
「強めにボールをヒットさせたい人向き。繊細なタッチよりは、しっかり“パンッ”と打ち出していきたい人向きです。ラインに乗せるというより、しっかり直線的に狙いたいプレーヤーに適しているでしょう。私は情報量の多さを受け止め切れませんでしたが、良い部分が詰まっていることは確かなので、ミスに悩むゴルファーをカバーできる範囲は、より広がっているといえます」

3点台△が3項目のシビア評…【総合評価3.6点】

【転がり】3.5
【打 感】4.0
【寛容性】4.0
【操作性】3.5
【構えやすさ】3.0

・ブラック TM1 /ロフト角:3度 ライ角:70度 長さ:34インチ
・ブラック TM2 /ロフト角:3度 ライ角:70度 長さ:34インチ
・使用ボール:ブリヂストン ツアーB X

取材協力/トラックマンジャパン株式会社

■ 西川みさと プロフィール

1977年7月10日生まれ、埼玉県出身。専大時代の1998年に「日本女子学生選手権」で優勝。大山志保古閑美保らとともにナショナルチームで海外大会に出場した。2002年のプロテスト合格後は、飛距離こそ出ないものの、ショートウッドを巧みに使う技巧派として、美しいスイングを武器にレギュラーツアーで人気を集めた。

テーラーメイド
人気シリーズの融合!プロも信頼を寄せるトラスがスパイダーGTに搭載
発売日:2022/07 参考価格: 48,400円
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