タイトリスト TSR2 ドライバーを万振りマンが試打「平均飛距離が伸びる」
タイトリスト「TSR2 ドライバー」の評価は！？
スピードと安定性の向上を目指すタイトリストの新作「TSR」シリーズ。なかでも直進性と寛容性が高いタイプとして、プロからアベレージゴルファーまで人気が高い「TSR2 ドライバー」は、形状がシャープに変化して構えやすくなったと評判だ。ヘッドスピード(以下HS)の異なる有識者3人が、前作「TSi2 ドライバー」と比べながら採点。フルスイング系YouTuber・万振りマンの評価は！？
「中上級者にも好まれるニュートラルなやさしさ」
―率直な印象は？
「クセのないニュートラル感が扱いやすさを生み、左右に曲がりにくい直進性が武器になるクラブです。つかまりの良いタイプですが、そこだけに特化しているわけではなく、使い続ければ誰でも高弾道ストレートボールが打てる構造に仕上がっています」
―前作「TSi2」と比べると？
「前作のほうが若干つかまり度が高い印象ですが、『TSR2』が低いわけではなく、よりスタンダードな性能に近づいた気がします。直進性が上がったと言いますか、バランスの良さが向上した雰囲気。左右どちらのミスも気にせず、安定して飛ばしたい中上級者にも重宝される性能に進化したといえます」
―ニュートラル化して、やさしさは減った？
「いえいえ、やさしいはやさしいですよ(笑)。思いっきりフルスイングしても、ヘッドが暴れることはないですし、ボールに素直にコンタクトできれば、ストレートからややつかまった適度なドローも、計算して出すことができる。決してやさしさが減ったわけではなく、やさしさにプラス直進性が加わったイメージという具合です」
―前作の兄弟モデル「TSi3 ドライバー」と比べると？
「『TSi3』は、過去シリーズの中でも最も評価が高く、実際に購入もしました。強弾道を求める部分は理想的で、一発の破壊力は特大です。ただ、サイドスピンが入りやすく、イメージした球筋とは逆球が出やすいタイプで、安定感という部分ではデメリットにもなり得ます。その点『TSR2』は、打点が多少ズレても思い描く弾道には収まる。ブレ幅の少ないドライバーとして、『TSi3』より実戦向きといえるかもしれません」
―他に気に入ったポイントは？
「一般的なサイズよりも若干太めのグリップが、良い感触で握ることができました。適度な太さが、手先の使い過ぎを抑え、腕全体で振り切ることができます。スイング中におかしな動きが入りにくく、インパクト時のブレが減る。ヘッド性能だけではなく、ストレート弾道が打ちやすいグリップに仕上がっている点が気に入りました」
―どのような人向き？
「前作シリーズでは、多くのアスリートゴルファーの人気が『TSi3』に集まったと思うのですが、その中でやや安定感を欠いて悩んだ人向き。『TSR2』に買い替えることで、キャリーを伸ばして曲げ幅が少なくなることで、平均飛距離が確実に伸びます。HSの速いパワーヒッターでも、総合的に飛距離を伸ばすことができるドライバー。練習場よりラウンドで効果を実感できる人は多いかもしれません」
4.5点が3項目並ぶバランスの良い採点【総合評価4.3点】
【飛距離】4.5
【打 感】4.0
【寛容性】4.5
【操作性】4.0
【構えやすさ】4.5
・ロフト角：10度
・使用シャフト：TSP111 50(硬さS)
・使用ボール：川口グリーンゴルフ専用レンジボール
取材協力／トラックマンジャパン株式会社、川口グリーンゴルフ
■ 万振りマン プロフィール
登録者2万人超えのフルスイング系YouTuber。2017年よりYouTubeにて「-Mr.FULLSWING MEN-万振りマン」チャンネルを開設し、数多くの試打動画をアップ。豪快なフルスイングが話題を呼び、人気に火がつく。日本プロドラコン協会(JPDA)B級プロライセンスを取得。