クラブ試打 三者三様

2023年アイアン最高評価は!? ご意見番フィッター筒康博のベスト3

2023/12/28 20:00

シュッとした中空が全盛の市場で ご意見番クラブフィッターが推薦するアイアンは?

反発力を考慮した薄肉フェースと重心設計を考慮した異素材の配置で、飛距離と寛容性を併せ持つモデルが目立った2023年アイアン市場。操作性重視のプロモデルから、飛距離重視のアベレージ向けまで、今年も多くのアイアンが発売されるなか、「クラブ試打 三者三様」の出演者から高評価を得たシリーズは何だったのか!? ご意見番クラブフィッター・筒康博の総合評価(5項目の平均点)が高かったベスト3を発表する。

(※総合評価点が同数の場合は、やさしく飛ばせるという観点で平均飛距離の長い順でランキング)

第3位:パラダイム アイアン(キャロウェイ)4.7点/176.3yd

まるでキャビティ部に穴が開けられたような新「スピードフレーム」構造を採用

「同シリーズは、ドライバーで新幹線がリニアモーターカーに変わったほど進化したと伝えましたが、アイアンも同様の衝撃といえる変化を感じます。何がどうなってんだろう? と思考停止してしまうほど。圧倒的なボール初速と十分すぎるほど楽にキャリーが出せる要素は、従来の概念では追いつかない進化を感じます。一段高く飛ぶ中でも、想定通りの飛び姿を描ける。同シリーズのドライバー級の衝撃を、アイアンでも受けるとは思いませんでした」

第2位:i230 アイアン(ピン)4.8点/157.7yd

「『i210』以上のスピン性能&打感を向上させたモデル」と同社は公表

「ピンが約4年の歳月をかけ、満を持して発売しただけのことはある。そう思わせてくれる性能です。ロングセラーだった『i210』も誰もが認める高性能でしたが、今作はそれ以上に直進性が高まっています。ミスヒットしても余計なサイドスピンが入らず、打った分だけ飛距離が出る。キャビティ要素が強かった『i210』に比べ、『i230』は中身が詰まった“複合アイアン”という印象。見た目や球質は似ていますが、性能面ではまた違った要素を加えた進化版というイメージを抱きました」

第1位:T100 アイアン(タイトリスト)4.9点/155.4yd

左が2023年、右が21年モデル。構造的に大きく変更したようには見えないが…

「ロフトを立てたり、クラブを長くしたり、軽くしたりすれば、飛距離が出ることは当然分かるのですが、そうしなくても飛距離を伸ばせることを実証したモデルです。見た目は変わらないのに、ここまで当たりを強くできる点に脱帽しました。サイズ、形状、打ちやすさや直進性の高さ、フィッティング次第で誰でも使いこなせるところは、ピン『i230 アイアン』と類似点は多い気がします。前々作2019年モデル』をマイクラブにしている私も、つい買い替えを考えてしまうほどの完成度です」

※評価点が同数だった場合のみ 平均飛距離の長いほう(全て7Iで試打)を上位に

■ 筒 康博(つつ・やすひろ) プロフィール

スイングとギアの両面から計測&解析を生かし、プロアマ問わず8万人以上のゴルファーにアドバイス。「インドアゴルフレンジ Kz 亀戸店」のヘッドティーチャーを務める傍ら、様々なメディアにも出演中。大人のゴルフ選びフィッティングWEBマガジン「FITTING」編集長として自ら取材も行う。