クラブ試打 三者三様

2024年下半期ドライバー最高評価は!? レッスンコーチ宮下敏弥&井上真熙のベスト3

2024/12/21 20:00

1ブランド3機種以上が定番化したラインアップ HS40m/s台後半に推薦したい1Wは?

高慣性モーメント「MAX」モデル、寛容性と操作性のバランスを図ったスタンダードモデル、低スピンに特化した「LS」モデルと、1ブランド3機種ラインアップが定番化したドライバー市場。理想の弾道に応じて細分化された2024年下半期モデルの中で、「三者三様」出演者から高評価を得たドライバーは何だったのか!? ゴルフテックコーチの宮下敏弥と井上真熙の総合評価(5項目の平均点)が高かったベスト3を発表する。

第3位:スリクソン ZXi MAX ドライバー(ダンロップ) 4.7点/4.5以上が4項目

左からスタンダードモデル、「MAX」「LS」。下段はそれぞれ純正「DIamana ZXi50」「VENTUS ZXi6」

「打点をわざとズラして試打をしてみましたが、ヒール側でもトウ側でも大きく目標から外れることなく飛んでくれました。高慣性モーメントヘッドの特徴を十分に味わえるMAXモデルに仕上がっています。ブレずに飛ばすというと、他社の類似モデルを連想させますが、それより初速性能は上。飛距離性能を両立しながら同レベルまで慣性モーメントを高めた点では、安定感と強さが両立している印象です」(井上)

第2位:インプレス ドライブスター TYPE/S ドライバー(ヤマハ) 4.7点/4.5以上が5項目

広範囲における強度が向上した8軸積層カーボンフェース

「前作までチタンフェースで結構弾き感は強かったですが、今作からカーボンフェースになり、少し弾いているというより食いついてる感触に変わっています。同じカーボンフェースを採用しているテーラーメイドは、『ステルス』からガラリと大きく変化した印象を持ちましたが、今作はチタンの弾き感を残しながら、カーボン特有の重厚感を加えた感じ。チタン派の私でも違和感なく使えるフィーリングに仕上がっています」(井上)

第1位:スリクソン ZXi ドライバー(ダンロップ) 4.9点

「前作のように『5』『7』と区別がなくなり モデル間の行き来がしやすくなった」(井上)

「2020年発売の初代『ZX』シリーズもどちらもボールのつかまり具合は抑えめで、初速性能に特化しているイメージでした。2代目『ZX Mk II』になってから、そのつかまり具合はやや強まり、飛距離性能も同時に上がったことで、とてもグレードアップした印象を受けていました。今作は、それ以上に全項目がグッと底上げされ、飛距離性能も寛容性も上がっています。パフォーマンス全体が進化した3代目という印象です」(井上)

※評価点が同数だった場合のみ 4.5点以上の項目が多かったほうを上位に

■ 宮下敏弥(みやした・としや) プロフィール

1999年生まれ、神奈川県出身。小学校から高校までサッカーに打ち込み、ケガを理由で大学からゴルフに転向。わずか2年でベストスコア65をたたき出し、最終的にチームの主将を務めた。ゴルフ上達の最短ルートを心得ていると自負しているゴルフテック期待の若手コーチ。週2~3回のウエートトレーニングを欠かさず、筋力には自信あり。得意のドライバーショットは300ydを超える。

■ 井上真熙(いのうえ・まさき) プロフィール

1998年生まれ、茨城県出身。ゴルフコーチを行っていた叔父の誘いで10歳からクラブを握る。高校ではゴルフ部に入り、ゴルフの楽しさを伝える仕事に就きたいと考えるように。卒業後、東京ゴルフ専門学校に入学してルール論、ゴルフ歴史学、心理学、用具論、用具メンテンナンス、トレーニング論、スイング論を学ぶ。PGAティーチングプロ資格取得済み。現在は「ゴルフテック by GDO」六本木店にて勤務。