2024年アイアン最高評価は!? HS40m/s未満プロ西川みさとのベスト3
複合中空or単一キャビティ流行の中で 1WのHS30m/s台が推薦するアイアンは?
操作性と寛容性を両立させたモデルが多く登場した2024年のアイアン市場。中身の飛び性能とは裏腹に外観はシュッとして見える複合素材中空モデルに加え、飛びとフィーリングを兼ね備えた単一素材軟鉄鍛造キャビティが流行の兆しを見せた。そんな中で「三者三様」出演者から高評価を得たアイアンは何だったのか!? まずはドライバーのヘッドスピード(以下HS)40m/s未満の女子プロ・西川みさとの総合評価(5項目の平均点)が高かったベスト3を発表する。
第3位:JPX 925 HOT METAL アイアン(ミズノ) 4.1点/145.7yd
「すごくスタンダードで普遍性のある形状、大きすぎることも小さすぎることもありません。上から見た際のトップブレード(フェース上部の頭)はやや厚めで、ボッテリ重みのある印象から操作性が落ちると予想していたのですが、実際に振ってみると打ちやすさが勝って、全く気にならない。上部だけでなく後方(バックフェース)の厚みは、もはや気にもとめないほど。小ぶりなヘッドが好きな私でも納得の絶妙なサイズ感といえます」
JPX 925 HOT METAL アイアン「やさしさの中にも若干『ミズノプロ』色」
第2位:G730 アイアン(ピン) 4.1点/146.3yd
「同時期発売『i530 アイアン』が“飛び系ツアーアイアン”で、今作はシンプルに“飛び系アイアン”と棲み分けられていると聞きましたが、実際に打ってみてその違いが理解できました。よりやさしさを実感できる仕上がりで、しかもちゃんと高さが出る。低弾道でとにかくランが出る以前までの飛び系ではなく、フツーの感覚(ロフトが以前の一般的な設定のまま)でも距離を計算できるアイアンです」
第1位:04 アイアン(プロギア) 4.3点/143.2yd
「ソールの厚さが気にならないというか、ボテッとした厚みが邪魔に感じることがなく、クセのないオーソドックスなシルエットに見受けられます。同社の特徴でもあるソールの厚さが上から見えない構造で、きれいな顔立ち。全体のフォルムも大きすぎず小さすぎず、程よく構えやすい。安心感と操作性をどちらも感じられる絶妙なラインで作られたヘッドに仕上がっています」
■ 西川みさと プロフィール
1977年7月10日生まれ、埼玉県出身。1998年「日本女子学生選手権」にて優勝し、大山志保・古閑美保らとともにナショナルチームで海外大会に出場。2002年にプロテスト合格後は、美しいスイングを武器にレギュラーツアーで活躍。23年国内女子シニア「JLPGAレジェンズチャンピオンシップ」優勝。