「独自の2大テクノロジーでメダルを獲得」 ~テーラーメイド編~ 2014年 Vol.7
2014/08/21 09:00
日本でゴールド賞を取り逃したSLDRドライバー
今年、米国版のHOT LISTにおいて、テーラーメイドは前代未聞の快挙を成し遂げている。HOT LISTでは、性能、革新性、見た目/打感/音、需要という4つの項目に分けてクラブ評価して星の数を決めているのだが、そこで同社の『SLDR ドライバー』は、すべての項目で満点の5つ星を獲得。パーフェクトなゴールド賞を獲得したのだ。これは米国版HOT LISTが始まって以来の出来事。テーラーメイドもその事実を堂々とセールスアピールに使っている。しかし、日本版のHOT LISTでは事情が異なっていた。メダルは獲得できたものの、『SLDR ドライバー』はシルバー賞に留まった。
「例えば、逆に日本でゴールド賞を取れたクラブが、米国では評価されないこともあるでしょう。日本とアメリカのゴルフ市場の違い、ゴルフ環境の違いが、今回のHOT LISTの評価の違いに表れたのだと思います。もうひとつの原因として考えられるのは、日本ではプロモーションが不足していたのではないかということ。『SLDR ドライバー』はテーラーメイド独自のローフォワードCG設計によって、高弾道の低スピンで飛ばせるモデルとして開発されています。しかし、適正な打ち出し角を得るために、これまでの概念よりもドライバーのロフト角を増やして使う必要があります。ゴルファーにそのことを認知してもらえるように、さまざま方法で“ロフトアップ”のプロモーションを行っていたのですが、それが日本では不足していたのではないかと。現時点では多くのゴルファーに認知してもらえるようになりましたが、HOT LISTで評価された時期には、まだ周知できていなかったのではないかと思っています」(菱沼信之氏)