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自分に合ったボールで飛距離アップ!

2015/08/31 10:00

つぶれない硬いボールは高初速に

ドライバーのフェースに感圧紙を貼り試打。ボールのコアの硬さの違いは打痕の大きさで一目瞭然

(宮川)では順を追って説明しましょう。まずはボールの箱に書かれている「適正ヘッドスピード」の決まり方です。これはメーカー各社さんの方針や見解もあると思いますが、主にボールの硬さによって決まっていると思います。

(S吉)出た~!あれでしょ、「ツーピース」とか「ウレタンカバー」とか「デュアル何とか構造」とか、そういうのですよね?無理です、わかりません。

(宮川)大丈夫ですよ!ざっくり言いますと、ボールの中心にある「コア」と、表面を覆う「カバー」。この2つの硬さ・軟らかさの組み合わせが関係しているんですよ。
まずボールのコアの硬さですが、これはインパクト時のボールのつぶれ方に影響します。硬いほどつぶれにくく、軟らかいほどつぶれやすい。

(S吉)これは分かりやすいです。野球でも硬式ボールと軟式ボールでは打った時のつぶれ方が全然違いますもんね。で、どっちが飛ぶんですか?何となくのイメージでは、ビヨーンと反発するので軟らかくてつぶれる方が飛ぶような気も…。

(宮川)スイング時の運動エネルギーをどれだけクラブからボールに伝えられるか、これでボール初速が決まります。ボール初速は「飛びの三要素」の一つでしたよね。それで言うと、つぶれない硬いコアのボールの方が初速が速いんです。ボールが変形するということは、その変形にエネルギーを使ってロスしているということなので、なるべく変形しない方が初速が落ちないんです。

(S吉)なるほど、そうなんですね。

コアが硬いほどスピンがかかりやすい

ボールのつぶれ方はスピンのかかり方にも影響する

(宮川)そして、ボールの変形はスピンにも影響しています。

(S吉)え、そうなんですか?また何となくですが、つぶれた方がその勢いでグルングルン回転してスピンがかかりそうな…。

(宮川)残念!逆です。つぶれない硬いコアのボールの方がスピンがかかりやすいんです。自動車のハンドルを思い浮かべてみてください。直径の大きなハンドルの方が、小さなハンドルよりも同じ力でも回しやすいですよね。バスやトラックのハンドルって大きいじゃないですか。あれは普通自動車に比べて重たいハンドルを回しやすくするためです。

(S吉)そうか、分かってきたぞ!つぶれないということは、ボールの直径が元々とあまり変わらないので回転しやすい。逆に、つぶれるとボールの直径が元々に比べて小さくなるので、同じ力でも回りにくくなると(図参照)。

(宮川)そのとおりです。整理すると、コアが硬いボールは高初速・高スピンに、コアが軟らかいボールは低初速・低スピンになりやすい。また、コアの硬さが初速とスピン、どちらにより多く影響しているかと言えば、初速の方なんです。ですので、ヘッドスピードが速いと、ボールがつぶれにくい硬いコアのボールの方が高初速になって飛ぶということです。もちろん、実際は他の色々な要素も影響してきますけどね。

(S吉)ではさっそく実験して調べよう!

コアの硬さの違いで平均5ヤードの飛距離差が≫
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