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最新シャフト4本を比べてみた ~2017年度版~

2017/11/02 17:00
エボ4、ツアーAD IZ、ディアマナRF、アッタスクールを徹底比較

各メーカーから続々と新製品が発表される中、最近ではカスタムシャフトも充実している。今回は、最新のシャフトであるフジクラ「スピーダー エボリューション 4」(※以下エボ4)、グラファイトデザイン「ツアーAD IZ」(※以下IZ)、三菱ケミカル「ディアマナ RF」(※以下RF)、USTマミヤ「アッタス クール」(※以下クール)の特性を比べてみた。

シャフトスペックで比較(※6Sの場合)

同じ「6S」でも、製品が変わるとスペックは異なる

カスタムシャフトで人気のスペックである60グラム台のフレックスS(6S)で製品を比較した。振り心地に関係する重量は、例えば「エボ4」が67.5グラム、「IZ」は63.0グラムと差があった。

シャフトのねじれ度合いを示すトルクは、大きい順に「エボ4」>「クール」>「RF」>「IZ」となる。トルクは、クルマのハンドルでいう“遊び”のようなもので、数値が大きいほど、手の動きに対してヘッドの動きが鈍感になる。スイングが不安定な人は数値が大きいものを、自分の意のままに操りたい人は数値が小さいものを選ぶとよい。

シャフト剛性分布で比較(※6Sの場合)

4本のシャフトの剛性分布図を重ねてみると違いがわかる

シャフトの剛性分布グラフで特性を見比べてみよう。誤解が多いのだが、剛性分布での硬さはシャフトを置いて測定するため、必ずしもスイング時のフィーリングとは一致しない。横軸はシャフトのどの部分なのかを示し、縦軸は硬さを示している。一般的には細いチップ側(先端)が柔らかく、太いバット側(手元)に近づくつれて硬くなっていく。

「エボ4」「IZ」は全体の剛性が高く設計されているため、自らダウンスイング時にタメをつくってシャフトをしならせることができる人と相性が良さそう。「RF」は中間部の剛性を高めて、先端部との剛性差を作ることにより、インパクト時の弾き感を出している。「クール」は先端部が柔らかく、手元部の剛性を高めているためスピーディーにしなり戻るシャフトだと言える。シャフトのしなり具合はスイングの仕方によって好みが分かれるため、いろいろなものを試して自分に最適なものを探そう。

参考:編集部 ミーやんの場合

ミーやんは「チーピン、上がらない」が持ち球なので、RFとエボ4あたりが課題を解決してくれるかも?

参考までに、編集部 ミーやん(※1)が【新製品レポート】で試打した結果を元に、つかまりの良さを横軸、弾道の高さを横軸として、4本のシャフトをプロットしてみた。ミーやんの場合、ラウンド中に致命傷となるチーピンを抑えつつ、もう少しキャリーを伸ばして飛距離アップを図りたいのであれば、「RF」か「エボ4」あたりが候補に挙がってくる。このように自分の球筋に合わせて、現在使っているシャフトと比較しながら、最適なシャフトを選んでみよう。

(※1)平均スコア95、ヘッドスピード42m/s、持ち球は低弾道のフッカー。

グラファイトデザイン
伝統の粘り系にさらなる強弾道を ~2018年モデル~
発売日:2017/09/15 参考価格: 43,200円
藤倉コンポジット
叩ける中調子のスピーダー
発売日:2017/09/15 参考価格: 43,200円
三菱ケミカル
つかまるけれど引っかけにくい スポーツカーのような走り感
発売日:2017/09/15 参考価格: 43,200円
UST マミヤ
走り系の軽硬シャフト
発売日:2017/07/21 参考価格: 43,200円