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中古で見つけやすい? 新作にこだわらない池村寛世のセッティング

2022/06/24 05:00
ドライバーのシャフトは2007年発売のグラファイトデザイン「ツアーAD クアトロテック」でこちらはすでに廃番となっている(撮影:松本朝子)

「ASO飯塚チャレンジドゴルフトーナメント」で初日から首位を守りきった池村寛世。クラブセッティングを見ると、契約するテーラーメイドの現行モデルは2本だけという旧作が多くを占める構成だ。中にはレアモノも混在するが、中古でコスパ良く手に入れやすいモデルがそろっている。

ドライバーは、テーラーメイド「M5 ドライバー」(2019年)。最新モデルの「ステルス」シリーズをテストしていたが、3年前に発売された「M5」に戻している。操作性が高く、低スピン弾道が打ちやすいモデルで2万円台を切るものも見つけることができた。

ユーティリティは、アイアン形状のテーラーメイド「ギャッパー ロー」(2018年)の2番(17度)を使用。ボールが上がりすぎない強い弾道が魅力のハードヒッター向けモデルで、中古では1万円台後半からが相場。

アイアンはテーラーメイド「P750 ツアー プロト アイアン」(2017年)。キャビティバックとなっているが、ほぼマッスルバックといってもいいシビアなアイアンになっている。中古ではなかなか見つからないレアものだ。

ウェッジは49、54度がテーラーメイド「ミルドグラインド 3 ウェッジ」(2021年)。ソールがコンピューターミルドされているのが特徴で、1万円台前半からが相場。59度のタイトリスト「ボーケイ ウェッジ ワークス2021プロト」(2021年)は中古で見つけられず。64度のタイトリスト「ボーケイ SM9 ウェッジ」(2022年)は1万円台後半から見つかる。

パターはオデッセイ「TRI-HOT 5K TRIPLE WIDE パター」(2022年)を中尺にして使用。中尺タイプは製品化されていないので手に入らない。

契約を交わしながらも現行モデルが少ないセッティングは、繊細な感覚を持つプロにとって最新モデルへの移行が簡単ではないことの表れといえるだろう。