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SIM2、915F、グローレ、ロッディオ…見つけたら迷わずポチッ! ギアマニアが選んだ中古フェアウェイウッド

2023/08/18 20:00
ツアープロが長年愛用するフェアウェイウッドは中古でいくら?

ツアーで戦うプロたちは、自分に合うクラブを探し求め、年間を通して常に新しい製品のテストを繰り返している。ドライバーに関しては新作が出るたびに入れ替える選手は多いが、フェアウェイウッドに関しては気に入ったモデルを数年間使い続けるという傾向が強い。今回は実力のある選手たちが長年愛用するモデルや、筆者が名器だと考える逸品を紹介したい。

まず取り上げるのは、テーラーメイドの代名詞とも言えるチタンヘッドのフェアウェイウッドだ。タイガー・ウッズが愛用する「SIM」(2020年)や、松山英樹が今年の7月まで使い続けていた「SIM2」(2021年)は人気があり、中古ショップでは入荷してもすぐに売れてしまう。「Vスチールソール」を搭載することで低重心化し、高弾道と抜けの良さを両立させていて、テーラーのFWは軒並み評価が高い。どちらも、2万円台前半からとお手頃だが、見つけるのはかなり苦労するはずだ。チタンヘッドではないものの、ブルックス・ケプカが使う「M2 ツアー」(2017年)も中古市場では人気のモデル。限定販売モデルのため在庫数が少なくレアだが、番手によっては1万円台中ごろから見つけることができた。

一方、こちらもショットメーカーのパトリック・カントレーが長年手放せないモデルは、タイトリスト「915F」(2014年)。タイトリストの硬派なイメージを覆すような大きめのヘッドで、ミスに強く高弾道で飛ばせる。中古市場では1万円を切る価格で出回っているため、見つけたら即買いして良いだろう。3Wを打ちこなすには(ドライバーで)ヘッドスピード45m/s前後が必要だが、5Wや7Wであれば、40m/sぐらいでも使いこなせる。

フェアウェイウッドが苦手なゴルファーは、まずは7Wにチャレンジするのがオススメ

筆者のオススメは「グローレ フェアウェイウッド」(2013年)だ。チタンヘッドのソール前方に2つのタングステンウエイトを搭載することで、浅く低い重心位置を実現している。5番ウッドでも3番ウッドのような強い弾道が打てるのが魅力で、中古価格も5000円前後からが相場となる。

また、ロッディオというパーツメーカーの「ロッディオ フェアウェイウッド」(2015年)も見つけたら即買いしたい逸品。ソールが取り外し可能で、ヘッド内部に直接ウエイトを配置して重心位置が調整できる。そのため、ウエイトやホーゼル部分がカスタマイズされていることが多いので、装着されているパーツやロフト角のチェックをお忘れなく。飛距離性能に定評があり、中古ショップの店頭に並ぶとすぐに売れてしまう幻の人気商品で、見つかれば2万円台後半から手に入る。

今回紹介したフェアウェイウッドは、低重心設計で飛ばすモデルが多い。特にプロが使う3番ウッドはボールが上がりにくいため、ロフト角のある5番ウッドにするなど番手選びを工夫すれば、アマチュアでも性能を活かすことができるだろう。ヘッドとシャフトを吟味して、在庫があるうちに手に入れて欲しい。(文・田島基晴)

テーラーメイド
発売日:2020/02/07 参考価格: 55,000円
テーラーメイド
ソールの設置面積を最小限に抑えた抜けの良い「Vスチールソール」がさらに進化
発売日:2021/02/19 参考価格: 55,000円
テーラーメイド
上級者の好むコンパクトなヘッド形状
発売日:2017/03/08 参考価格: 63,720円
タイトリスト
発売日:2014/11/14 参考価格: 37,800円
テーラーメイド
発売日:2013/12/05 参考価格: 56,160円