中井学のゴルフマネジメント

第4話 アプローチはイメージ力

2010/05/06 00:00

上げるアプローチのイメージ

3次元ゴルフ・第2話「まっすぐ狙うのがゴルフじゃない」では、上りのライで斜面とケンカしないよう、左右にスタンスを逃がしたショットでそれぞれ球筋が変わり、狙うイメージも変わってくることをお話ししました。第2話は、今回の話にもつながるところなので、是非、復習してみて下さいね。

さて、これからご一緒に、アプローチのイメージトレーニングをはじめましょう。残り50ヤードのアプローチ。これを上げるイメージで打つ場合、ショットはどんな感じになるでしょうか?

まず、ボールを上げるには、カット気味にフェースが入るイメージなので、スタンスをややオープンにした、フェードの構えになります。ロフトが寝て高く上がる分、飛距離が出ないので、当然大きめのテークバックをとることになりますよね。では、打ってみましょう。

イメージ不足が招くNGアクション

テークバックを大きく取った分、フォローも同じ振り幅となって、自然に大きなフォローになりますよね。前後の振り幅を変えなくてはならないような不自然なスイングは、ミスを招くだけだし、私なら絶対に避けたいNGアクションです。

にもかかわらず、「大きく振りかぶったのに、それかい?」、みたいなショットを、よく見かけるのは何故でしょう?「まずい!思ったより大きく振りすぎた!デカイ、デカイ」と、反射的に手を止めてしまったのでしょうか。イメージ不足によって、NGアクションを招いてしまった感じですね。

「高く上がる分、転がりは少ないから、ある程度大きく振っても大丈夫。万一大きくても、グリーンの奥にはこぼさないような距離を考えて、振り幅を決めようか。あとは、それを信じて、緩めずしっかり振り抜こう!」 こんな感じで、イメージを描いていれば、ショットに自信が持てるし、ミスの検証もしやすくなる。マネジメントが楽しくなってくるはずです。

転がすアプローチのイメージ≫
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■ 中井 学 プロフィール

1972(昭和47)年 大阪府豊中市生まれ。中学生でゴルフを始め、高校3年生時に日本ジュニア出場など活躍。92年に渡米し大学に通いながらゴルフの腕を磨く。現在はプロゴルフコーチとしてツアープロからアマチュアまで指導。