青木翔「100を切る」技術

100切りのカギは30~50ydのアプローチ

2021/01/15 12:00

100切りを目指すゴルファーは、春のゴルフシーズンに向けて、今からしっかり準備しておこう! 渋野日向子を指導して注目を浴びた青木翔コーチが、コンスタントに100を切るためのポイントを全6回にわたってレッスンします。動画では、「トップトレーサー」を使って遊び感覚で上達できる練習法も紹介。第1回はアプローチの距離感の磨き方です。

重点的に「30~50yd」を磨く理由

ウエッジを使ってグリーン周りのショットの精度を上げよう

100切りを目指すゴルファーに、まず練習してほしいのはアプローチショットです。「ドライバーで気持ちよく飛ばしたい!」という気持ちは分かりますが、グリーン周りからのショットの精度が上がれば、スコアはずいぶんと崩れにくくなります。

30~50ydの距離を打つ練習が重要

特に調子の波に左右されにくい残り30ydから50ydの距離から、自信をもって確実にグリーンをとらえられるようになると、実際のラウンド中に集中すべき課題が整理しやすくなり、100切りを容易にしてくれるはずです。

不安定なアプローチの原因は“手打ち”

クラブを開いて上げると距離が合わないなどのミスにつながる

100を切れないゴルファーに多いのは、手先だけでクラブを動かす、いわゆる手打ちです。特に距離が短いアプローチショットは、手先だけでも飛ばすことができるため、スイング始動で手首だけを使ってヒョイとクラブを上げたりしてまう人は多いんです。

ヘッドを目標方向に出すとヘッドの動きが不安定になる

また、インパクトからフォローにかけてヘッドを目標方向に出すときにも手先を使ってしまう人も多くいます。手打ちスイングでは体の動きが止まり、ヘッドの動きが不安定になります。短い距離でもしっかり体を動かすことで、方向性も距離感も合いやすくなります。

アプローチの精度を高める練習法

クラブの真ん中辺りを握り、グリップを左脇腹に当ててアドレスする

アプローチの精度を高めるための練習法を紹介します。シャフトの真ん中辺りを握り、グリップを左脇腹に当ててアドレスします。この状態で素振りをしてみてください。

グリップが左脇腹から離れないようにスイングする

ポイントは、グリップが左脇腹から離れないようにすること。もしもグリップが離れるようなら、手先を使ってスイングした証拠です。手首を使わずに背中などの大きい筋肉を使って体を動かすと、ヘッド軌道が安定しやすくなります。

大きい筋肉を使って手首を使わずに体を動かすとヘッド軌道が安定する

また、アライメントスティックを持っている人は、クラブとスティックを一緒に握り、左脇腹にスティックを当てたままスイングしましょう。実際にボールを打つと、距離感も同時に身に付くのでより効果的です。

■ 青木翔(あおき・しょう) プロフィール

1983年生まれ、福岡県出身。2011年からレッスン活動をスタートし、翌年「AOKI SHO GOLF ACADEMY」を設立。渋野日向子三ヶ島かな野澤真央らを指導している。2020年、ゴルフダイジェストアワード「レッスンオブザイヤ―」受賞。

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