100切りのカギは、ウェッジを使ったスイング作り
100切りを目指すゴルファーは、春のゴルフシーズンに向けて、今からしっかり準備しておこう! 渋野日向子を指導して注目を浴びた青木翔コーチが、コンスタントに100を切るためのポイントを全6回にわたってレッスンします。動画では、「トップトレーサー」を使って遊び感覚で上達できる練習法も紹介。第5回のテーマはウェッジを使った練習ドリル。全てのショットの基本動作を習得することができます。
スイング作りに効果的なウェッジ練習
スコアを安定させるために欠かせないのがショットの再現性です。ターゲットスポーツであるゴルフは、短いクラブになればなるほど、「いかに狙ったところにボールを運べるか」が重要になります。レンジで練習する際は、やみくもにボールを打つのではなく、キャリー、弾道の高さをそろえる意識を持つと良いでしょう。
ショットの精度を高めるには、ウェッジの練習がオススメです。今回紹介する練習法は、私が指導するプロたちも行うものです。スイングの基礎固めに繋がり、やればやるほど上手くなるのでぜひ試してください。
手首をキープして片手でキャリー1、2ydを打つ
具体的な練習法を紹介しましょう。左右それぞれの片手で1、2ydをキャリーさせるドリルです。ポイントは、アドレスからインパクト、フィニッシュまで、手首の角度をキープし続けること。テークバックで手首を使ってヒョイっとクラブを上げたり、ダウンスイングで手首をリリースしたりして打ちにいくのはNG。手首の角度が変わると、ヘッド軌道が不安定になってフェース面をコントロールできなくなり、1、2yd先に正確にキャリーさせることができません。
体の回転でクラブを動かし、ダウンスイングは左のワキ腹でクラブを引っ張る意識を持つと良いでしょう。手打ちにならず、スイングが安定するはずです。
手首キープを覚えたら振り幅を広げるだけ
「片手打ちをすると、クラブが重くて手首が曲がってしまう」という人は、もう片方の手でクラブを持った方の手首をつかんでスイングすると、手首の動きが安定するはずです。左右それぞれの片手打ちドリルを終えたら、両手で1、2ydを打ってみましょう。
インパクト前後の手首の使い方は、どの距離を打つ時でも同じ。そのまま振り幅を大きくすれば、30ydでも、50ydでも安定して打つことができます。また、1、2ydのアプローチは実際のラウンドでも武器になります。グリーン周りからのアプローチで有効なので、取り入れてみてください。
■ 青木翔(あおき・しょう) プロフィール
1983年生まれ、福岡県出身。2011年からレッスン活動をスタートし、翌年「AOKI SHO GOLF ACADEMY」を設立。渋野日向子や三ヶ島かな、野澤真央らを指導している。2020年、ゴルフダイジェストアワード「レッスンオブザイヤ―」受賞。