ブレないスイングを作るためのバランス向上エクササイズ
前回は下半身の筋力アップエクササイズを紹介しましたが、スイングを安定させるためには、体のバランスを取る能力も大切な要素となります。スイング中の体のぐらつきは、スイング軌道の乱れに直結します。特に普段から硬いソールの革靴やヒールの高い靴を履く機会が多い方、歩行時につまずきやすい方は、バランス能力の低下に注意が必要です。今回ご紹介するバランス能力向上エクササイズで、ミスの出にくいスイングを作りましょう。
ジャンプ&片足立ちエクササイズ
(1) 両足で真上にジャンプし、右足だけで着地します
(2) 片足立ちのまま、スイング時のようにひざを軽く曲げて上体を前傾させ、その体勢を3秒間キープします
(3) 左足でも同様に行います
(4) 1セット5回を目安に、無理のない範囲で繰り返しましょう
片足でバランスをキープしている間は、スイング時の前傾姿勢を意識することがポイント。高くジャンプするほど体への負荷が高くなるので、自分の体力に合わせてジャンプの高さや回数を調整しましょう。
浮かせた足で円を描くエクササイズ
(1) ひざを軽く曲げてスイング時のように上体を前傾させ、手を腰にあてます
(2) 右足を浮かせて、時計回りに円を描くように動かします(目安:10周)
(3) 続いて反時計回りに円を描くように動かします(目安:10周)
(4) 左足でも同様に行います
このエクササイズは、描く円が大きいほどバランスを取ることが難しくなります。慣れてきたら少しずつ円が大きくなるように意識すると良いでしょう。また、靴を履いて行うよりも素足の方が難しいので、バランスに自信のある方はぜひお試しを。
取材協力/fmill
■ 工藤健正(くどう・たけまさ) プロフィール
スポーツトレーナー。サッカーやバレーボールチームを経て2009年に諸見里しのぶの帯同トレーナーとして賞金女王争いをサポートした。15年からは宮里美香のトレーナーとして米ツアーに帯同。その後は元世界ランキング1位のリディア・コーのトレーナーも務め、帰国後はテレサ・ルーらをサポート。現在はトップアスリートからスポーツ愛好家など幅広くサポートしている。