打点のバラつきに効く! 正しいコックを作るためのエクササイズ
フェースの打点がバラついて弾道が安定しない方は、手首のコックの仕方に問題があるかもしれません。スライスが多く出る場合は、インパクトで手首の角度を戻しすぎてフェースが右に向いてしまっている可能性があります。また、手首は普段から意識して動かしていないと可動域が狭くなりやすい部分でもあります。今回は、スイング中の手首の正しい動かし方を覚えながら可動域を広げられるエクササイズをご紹介します。
腕を正面に伸ばして手首を縦に動かす
(1) 右腕を体の正面方向に水平になるまで上げて伸ばし、手を軽く握って親指を立てます。左手は右肩に添えて、体が動かないように意識します
(2) 右手親指が正面方向を指すように手首だけをゆっくり動かします
(3) 右手親指が上を指すように手首だけをゆっくり動かします
(4) 上記を10回繰り返します。左手でも同様に行ないましょう
ポイントは、腕を伸ばしたときに、ヒジがなるべく外側を向くようにすること。そうすることでスイング時の正しい手首の動きに近づけることができます。また、手首以外はなるべく動かないように意識しましょう。
腕を真横に伸ばしてヒジを曲げ、親指を肩につける
(1) 右腕を右方向に水平になるまで上げて伸ばし、手を軽く握って親指を立てます。左手は右肩に添えて、体が動かないように意識します
(2) 右手親指が上を指すように手首だけをゆっくり動かします
(3) 右ヒジの位置が下がらないように意識しながら、右ヒジを曲げて親指を右肩につけます
(4) 上記を10回繰り返します。左手でも同様に行ないましょう
肩周りの可動域が狭くなっている方は、親指をつけようとしている肩の方へ無意識に上体を傾けてしまいがち。体を動かさないようにしっかりと意識して行うことで、肩周りをほぐし、可動域を広げる効果も期待できます。
取材協力/fmill
■ 工藤健正(くどう・たけまさ) プロフィール
スポーツトレーナー。サッカーやバレーボールチームを経て2009年に諸見里しのぶの帯同トレーナーとして賞金女王争いをサポートした。15年からは宮里美香のトレーナーとして米ツアーに帯同。その後は元世界ランキング1位のリディア・コーのトレーナーも務め、帰国後はテレサ・ルーらをサポート。現在はトップアスリートからスポーツ愛好家など幅広くサポートしている。