スイングを整えるための股関節捻転ストレッチ
バックスイングで捻転が足りず、クラブがトップ位置まで上がらないとき、無意識のうちに別の部位を使って足りない分を補おうとします。代表的な例は手首のコックを入れすぎてしまうこと。そうなると、インパクトのタイミングを取ることが難しくなり、スライス、ダフリ、トップといったミスが出やすくなります。体の余計な動きを増やす原因となる捻転不足を、今回ご紹介する股関節ストレッチで解消しましょう。
股関節の外旋ストレッチ
(1) 仰向けに寝た状態から足を腰の幅くらいに広げ、ヒザを90度曲げて立てます
(2) 両ヒザを外側へゆっくりと開きます
(3) 上記を10~15回繰り返します
両ヒザを開くときに背中が反って浮いてしまいがちな方は、手を胸のあたりに乗せて、背中が床から離れないように意識するとよいでしょう。
股関節の内旋ストレッチ
(1) 足を伸ばして床に座った状態から両足の間隔を肩幅より少し広げ、ヒザを90度曲げて立てます。両手は後ろの床につけて体を支えます
(2) 右ヒザをゆっくりと内側へ倒します
(3) 左ヒザをゆっくりと内側へ倒します
(4) 上記を左右10~15回ずつ繰り返します
ポイントは、動かす方と反対の足が動かないようにすること。また、背中が丸まって猫背にならないように意識すると、ストレッチ効果が高まります。
両足を浮かせて股関節のエクササイズ
(1) 仰向けに寝た状態からヒザを90度曲げて足を浮かせ、両手のこぶしをヒザの間に挟みます。
(2) ヒザを支点に、足先をゆっくり開きます
(3) 上記を10回繰り返します
股関節の柔軟性とともに捻転に必要な筋力を鍛えられるエクササイズ。スイングを整えるだけでなく飛距離をもっと伸ばしたい方は、ぜひ毎日続けてみてください。
取材協力/fmill
■ 工藤健正(くどう・たけまさ) プロフィール
スポーツトレーナー。サッカーやバレーボールチームを経て2009年に諸見里しのぶの帯同トレーナーとして賞金女王争いをサポートした。15年からは宮里美香のトレーナーとして米ツアーに帯同。その後は元世界ランキング1位のリディア・コーのトレーナーも務め、帰国後はテレサ・ルーらをサポート。現在はトップアスリートからスポーツ愛好家など幅広くサポートしている。