スタート前に10回やるだけでも別人に「右ひざ」が前に出なくなるストレッチ
ダウンスイングでフトコロが広く作れると、左に振り抜けるようになってショットの方向性が安定するようになります。
フトコロが狭くなる原因はいろいろありますが、改善するにあたっていちばん意識しやすいのは“右ひざ”。大抵のアマチュアの方は、ダウンスイングで右ひざが前に出てお尻が後ろに下がり、さらに左に突っ込む動きになって手を通すスペースが狭くなります。ダウンスイングで腰はしっかり回しつつ、右ひざが前に出ないような動きを身につけましょう。
アドレスする際の足幅から一足分ずつ足を外にし、広めのスタンスで立ちます。上体は前に倒さず、スクワットする意識で背筋を伸ばして腰を落とします。
(1)両手をまっすぐ前に伸ばし、手の上にもう片方の手を乗せた状態で体重を左足に乗せていきます
(2)この時、右足の母指球側で地面を蹴るように意識すると、ひざが勝手に伸びるので前に出にくくなります
(3)その状態から、(できる方は)顔を残したまま両腕を左に回して体を捻じりましょう
(4)両腕と体重配分をゆっくり中心に戻し、10~15回ほど繰り返します。最初はゆっくり、慣れてきたらスイングに合わせて徐々にスピードアップしていきましょう。
体重移動をするとき、「スウェーしちゃだめ!」という意識が出る人も多いかと思いますが、足幅よりも腰が外側に出なければ「スウェー」になりません。ダウンスイングで体重移動をするときに、どうしたら右ひざが前に出ないのかを確認していきましょう。
■ 工藤健正(くどう・たけまさ) プロフィール
スポーツトレーナー。サッカーやバレーボールチームを経て2009年に諸見里しのぶの帯同トレーナーとして賞金女王争いをサポートした。15年からは宮里美香のトレーナーとして米ツアーに帯同。その後は元世界ランキング1位のリディア・コーのトレーナーも務め、帰国後はテレサ・ルーらをサポート。現在はトップアスリートからスポーツ愛好家など幅広くサポートしている。