よしっ、今日は左に踏み込めるぞ! 体重移動をうながす“時短ストレッチ”
2023/08/31 11:00
切り返しでしっかり左足を踏めないと、体重移動がスムーズにいかずうまくボールをとらえることができません。右足に体重が残ったままになると、頭だけ動いて突っ込みやすくなることも。左足が踏めない原因のひとつに、「左の股関節がきちんと動いていないこと」が挙げられます。そこで、今回は股関節の可動域を広げ、左足に体重が乗ったダウンスイングを体に覚えさせるストレッチをご紹介します。
足は肩幅の広さ、床と平行になるようにクラブを持って腕を伸ばし、肩の高さでキープします。今回は7番アイアンを持っていますが、持ちやすいクラブでOKです。
(1)腕の高さをキープしたまま、上半身を左に捻じります。このとき、おへそ・骨盤・肩が左真横を向くぐらいまで捻じるのがポイントです。上半身が目標方向を向いた時、下半身はフィニッシュの形を意識して左足のつま先がめくれないように。さらに左腰が引けないように注意しましょう。余裕のある人は、頭の位置を最初のポジションから動かさないよう意識してみましょう。左足よりも、頭が前(目標方向)に出ないよう注意します。
(2)この動きをゆっくり10回やったら、その次は反動を使ってスピードをつけて10回行いましょう。
少しオーバーなくらい上半身を捻じることがポイントです。シンプルな動きですが、強制的に左股関節を動かす感覚を作って、体に覚えさせましょう。
■ 工藤健正(くどう・たけまさ) プロフィール
スポーツトレーナー。サッカーやバレーボールチームを経て2009年に諸見里しのぶの帯同トレーナーとして賞金女王争いをサポートした。15年からは宮里美香のトレーナーとして米ツアーに帯同。その後は元世界ランキング1位のリディア・コーのトレーナーも務め、帰国後はテレサ・ルーらをサポート。現在はトップアスリートからスポーツ愛好家など幅広くサポートしている。